2013年1月3日木曜日

旅立ち(希望)

本日はお正月特別開館最終日。
今年のお正月も多くのお客さんにご来館いただきましたw
誠にありがとうございました。
 
そして・・・
 
今年もどうぞよろしくお願いします <(_ _)> 
 
 
・・・ところで普段、お客さまが目にすることのない科学館バックヤードですが、今日はそのバックヤードで飼育されているマツカワ(カレイの一種)をご紹介します。

 なぜマツカワがいるのかというと、高級魚として知られるマツカワを効率的に養殖しようという標津町役場水産課などによる試験的事業なのです。1年ほど前に標津の浜で獲れた小さなマツカワの体に標識を施し、オキアミをたくさん食べさせて大きく育てているのです。





丸々と太ったマツカワと私
大きいものでは全長60cm以上の個体もおり、約40尾の大型カレイが悠然と泳ぐ姿はなかなか圧巻です。担当の水産課Y氏はほぼ毎日のように、マツカワたちにエサをあげにやってきて、定期的に身体測定(個体識別して全長・体重を測定)をおこない、各個体の成長具合を調べています。



Y氏いわく、養殖目的とわかってはいても、毎日エサをあげ、モリモリとおいしそうにエサを食べて、すくすくと育っていく彼らを見ていると、愛情が芽生えてくるとのこと。
ところが、2012年末ついに、そんな愛すべきマツカワたちとお別れする日がやってきました。立派に成長したマツカワたちを町内の料理屋さんに出荷して、その味について御意見をうかがうことになったのです。
・・・ですが、これまでに注ぎ込んだ深い愛情ゆえに、どうしてもY氏自ら最後の〆る作業はできず、私がその役をす仰せつかることに・・・。
始めのうちは、淡々と〆る作業をこなしていた私ですが、Y氏のマツカワに対する深い想いを知り、次第に少しでも苦しませずに上手に作業しなくてはと心掛けるようになりました。
おかげで活〆初心者だった私の腕も少し上達した気がします.

何よりも、この魚たちが「美味しい」と評価され、新たな標津町の新たな名物となればとねがっています。

*今回旅立った仲間の一部は館内「大水槽」を悠々と泳ぐ姿をご覧いただけます。
 
(K.N.)
 
 
 
 

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