国宝や重要文化財などに指定されている掛け軸の修理には、和紙「宇陀紙(うだがみ)」が欠かせません。その原料の一つとして、近年入手が途絶えかけていたノリウツギという低木から採取される「ネリ」が、標津町で再び採取され始めました。
かつては、北海道から膨大な量のノリウツギのネリが、日本全国各地の和紙生産地へ流通していました。しかし、資源量の枯渇や取り手不足から、この産業はほぼ忘れ去られてしまいました。そのような中、道内で唯一、初山別村や浜頓別町で細々と原料採取の技術が継承されていたため、標津町がその技術を受け継ぎました。
標津町は、文化財修理と和紙文化の持続的な継承を支えるために、また新たな地域資源に発展させるために、「ノリウツギ・プロジェクト」を発足しました。
7/12:北海道新聞根室面今回の特別展「鮭ちょうちん 和紙がつむぐ物語」では、標津町産のノリウツギを原料とした和紙を使った「ちょうちん」を作成・展示しています。
特別展「鮭ちょうちん ~和紙がつむぐ物語~」
7/13~11/30 標津サーモン科学館
主催:標津町農林課
制作協力:ゼンパ(株)
*当事業は、エア・ウォーター北海道(株)の「ふるさと応援H(英知)プログラム」の寄付支援を受けています。
館内「海水大水槽」前の天井には、
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サケをかたどった「鮭ちょうちん」が泳いでいます!
2階の展示空間
天井に並ぶ丸い「いくらちょうちん」は、町民をはじめ一般の方が作成したもの♪
6/21:釧路新聞掛け軸のイメージに加工した和紙がスクリーンになっています。もちろん、標津町産のノリウツギが原料になっている和紙です。
ふだんのサーモン科学館とは違った雰囲気に仕上げていただきました!
7/13、北海道新聞根室面にて紹介いただいています。
7/19、釧路新聞でもご紹介いただいています。
和紙がつむいできた文化と、標津町の地域資源であるノリウツギに関する取り組みに触れてください。
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