調査はサケ稚魚が放流されていない河川の下流域(河口近く)で,主に流下トラップを用いて定期的に行われています。降下するサケ稚魚を捕まえるための道具ですね。流下トラップは調査の前日夕方に仕掛け,翌朝回収しているとのこと。
流下トラップ(右から左へ水が流れている)
さて,狙い通りにサケ稚魚は入っているでしょうか? 期待と不安を抱きつつ,トラップを回収します。
ちなみに調査時の水温は9.5℃。
↓↓↓
獲れた魚はオショロコマやミミズハゼ,
ウキゴリ属魚類など,そして・・・
本命の野生サケ稚魚も多数獲れました!
体長(尾叉長)40mm前後の,浮上からさほど経っていない稚魚が主体のようです。捕獲稚魚の一部は標本とし,残りは放流します。
この日は計200尾以上の稚魚が獲れ,学生さんの話では,今季で最もサケ稚魚の捕獲が多かったとのこと。晩春の今頃が,この河川の野生稚魚の降海盛期なのかもしれませんね。
流下トラップ回収後,大型のサケ稚魚を狙って投網での捕獲調査も行います。
残念ながらサケ稚魚の方は投網で獲れませんでしたが,
綺麗なオショロコマや,
オショロコマ
銀毛化しつつあるヤマメ,
ヤマメ
可愛らしいヤマメ当歳魚も獲れました。
ヤマメ
サケを含め,この川のヤマメもオショロコマも野生の魚たち。野生のサケ科魚類が普通にみられる素晴らしい川。地域の宝として,大事にしたいものですね。
話は変わって,当館水槽でも引き続きサケ稚魚の生体展示を行っております!
夏にさしかかる時期ですが,なかなか立派な当館のサケ稚魚もぜひご覧くださいね~
「稚魚コーナー」のサケ(シロザケ)稚魚
(地域おこし協力隊サーモン科学館支援員:T. T.)
標津サーモン科学館のFacebookも
ヨロシクネッ♪
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