2018年9月16日日曜日

シロザケの人工授精体験

秋・・・ いよいよサケがメインとなる季節。
サーモン科学館の「海水大水槽」には多くのサケ科魚類が遊泳し、「魚道水槽」は標津川と繋がり、遡上してきたサケ達を観察することが出来ます。

そんな中、9/10来館されたTK大学の皆さんが、シロザケの人工授精を体験されました!!



今回は、シロザケのオス・メス1尾ずつ使用しました。

今シーズン第1回目の人工授精体験です。



↓↓↓

まずは、尾叉長(びさちょう)、体重を測ります。



頭の先から、尾ビレの一番くぼんだ所までの長さが「尾叉長」になります。

体長を測るのも、体重を測るのも、体験の一環です。



魚の計測って案外、なかなか体験しないのではないでしょうか?( ゜゜)
(まぁ、やろうと思えばどこでもできることですが)

そして、人工授精体験の山場、メスのお腹を裂きイクラを取り出す作業に入ります!!



お腹を裂くときは包丁ではなく、「採卵刀」と呼ばれる専用の刃物を使用します。
包丁だと、刃が長過ぎ、尖った刃先でイクラを傷つけてしまう可能性があるためです。



お腹を裂いたら、やさしく手でイクラをかき出します。
ちなみに今回は、2,500粒ほど採れました。

このイクラに精子をかけ、淡水に浸します。
精子は、淡水に浸かることにより活動し、受精します。

ここまでが、人工授精の作業。
続いて、採卵後の魚体を使って魚の体のつくりを学びます。



お腹を開き、解説していく館長。
1心室1心房の心臓。「めふん」として知られるサケの腎臓。極々小さい脳。

そんな解剖のなかでも目玉といったら・・・

サケの目玉ですね!!

厳密には、目玉の中にある水晶体です。すごくきれい。
透明に輝いているさまは、まさに水晶のようですよね。



「新鮮な魚を見分けるには、目を見ればよい。新鮮な魚は目が白く濁っていない」なんて、よく聞きますよね。
実はその白く濁るというのは、この水晶体のことを言っているのです。
水晶体は、時間が経つと白く濁ってしまいます。
ちなみに、魚の頭を汁物などにした時、硬く白い丸い塊があったら、この水晶体です。
熱を通すと固く、真っ白になります。

人工授精体験は、これにて終了です。
今回人工授精したシロザケの受精卵の一部は、さっそく館内で展示しています。

(地域おこし協力隊サーモン科学館支援員:R.F.)




標津サーモン科学館のFacebook
ヨロシクネッ♪

0 件のコメント:

コメントを投稿