2022年6月13日月曜日

「季節もの」ですから

 奥深い森の中、この人は何をやっているんでしょうか?


昨日6/13、あいにく雨模様でしたが、だいぶ緑濃くなってきた山間へ出かけてきました。

お目当ては・・・、


はい、エゾサンショウウオの幼生です♪

エゾサンショウウオは、冬眠から目覚めた春に産卵します。それなりの規模の沼などでも産卵しますが、林道脇のちょっとした水辺なども産卵ポイントとなります。採取するなら、水たまりのような規模の小さなポイントの方が手っ取り早いというわけ。

まだ孵化する前の卵もありました。

↓↓↓

産卵が終わった成体は水辺を離れ奥深い森の中へ姿を消してしまい、出会えることはまずありません。また、幼生たちも夏ごろには上陸してしまい、これまた採取は困難。

というわけで、卵から上陸するまでの期間が彼らに出会える限られたチャンス。

例年、積雪量や気温の推移、業務都合などを鑑みながら、5月下旬から6月上旬を目安にして採取に出かけています。昨日は「ちょっと出遅れたかな?」というタイミングではありましたが、今年は低温が続いていたこともあってか、孵化してさほど経ってない幼生が多かったですね。

お迎えした皆様

採取してきた幼生たちは、さっそく展示面にデビューしています。

これに合わせて、1歳となったエゾサンショウウオたちは、

お隣の水槽へ移動。先んじて、だいぶ傷んでいた苔を入れ替えました。

まだ落ち着かない?

これから約1か月ほどでしょうか、「季節もの」のかわいらしい幼生たちの「期間限定展示」です。


毎度ながら、

この様子は知り合いに見られたくないよねぇ・・・。

(T.N.)

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◎5~10月は無休で開館します。

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