2018年9月3日月曜日

「動かず」に視線を集める魚

現在,シロザケやカラフトマス,サクラマスなどの魅力的なサケ科魚類をはじめ,標津沿岸で獲れる各種の魚が展示されている当館の「海水大水槽」。



この水槽をご覧になったお客様の多くが興味を持つ魚は・・・,
意外にも大型のクロソイ



その理由は,「動かない」から。
(といっても,口や鰓蓋をわずかに動かし,ちゃんと呼吸はしていますが)

泳ぎ回る魚が多い水槽で,静止している姿は逆に目立つかもしれませんね。



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釣りをされる方はご存知かと思いますが,クロソイは夜の方が活動的な魚。開館中の明るい時間帯はあまり動かず,休んでいることが多いのです。特に中~大型魚(30~50cmくらい)は,当水槽の岩の隙間などで静止している姿が目に付きます。


「海水大水槽」の岩の隙間で水面方向を向き,じっとしている大型クロソイ

ちなみにクロソイは,魚類で一般的な「卵生」の魚(体外に卵を産み出す魚)ではなく,体内受精した卵を母体からの栄養補給で発育させ,体外に仔魚を産み出す「胎生魚」。日本の沿岸に広く分布しますが,北海道での出産時期は5月下旬~6月にかけて。


「海水大水槽」のクロソイの幼魚たち

釣りの対象としても人気のクロソイですが,標津でも主に夜釣りで狙えます。当館でクロソイなどをゆっくり眺めた後,標津町の食事処で夕食を楽しみ,それから町内の釣り場でクロソイやコマイを夜釣りで狙ってみるのも一興かもしれませんよ~。


数日前の夜,しべつ「海の公園」で釣れたクロソイ

 (地域おこし協力隊サーモン科学館支援員:T. T.)


ヨロシクネッ♪ 

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