2020年9月16日水曜日

標津高校人工授精体験:9/13

こんにちは。

9/7から博物館実習でお世話になっているH大学のY.A.です。


先日9/7に標津高校3年生の生徒さんが人工授精体験学習に来てくれました。

私も見学させていただいたので,その時の様子をご紹介します。


今回,人工授精を行うのは「カラフトマス」です!


写真に写っている6尾のうち,左の3尾がオスで、右の3尾がメスです。

オスの背中の盛り上がりは,とてもかっこいいですね!

早速,人工授精を始めていきます!

↓↓↓



まず,メスのお腹から卵を取り出します。

卵や精子に水や血液がついてしまうと受精率が悪くなってしまうので、採卵時は魚体の水気をしっかり取ることや,卵にできるだけ血液を混ぜないことが大切なポイントです!

「採卵刀」という道具でお腹を捌いていくのですが,刃が上手く入っていかず,みなさん苦戦していました。

「採卵刀」


後日私も体験させていただいたのですが、腹ビレの付け根で刃が止まってしまい,上手く捌けませんでした(笑)。


続いて,メスと同様にオスの魚体の水気を取ってから,お腹を絞って精子を卵にかけます。みなさん愛おしそうにカラフトマスを持ってあげていました!

その後,優しく卵に精子をコーティングさせます。

精子は真水中で活性化するので,この状態ではまだ受精していません! 


最後に,真水に漬けて受精させます。



これにて人工授精は終了です。


その後,受精前の卵と受精後の卵を触って比較しました。

受精前の卵は柔らかいのですが,受精後の卵は水を吸ってスーパーボールのように硬くなっていました! 

受精卵が硬くなるのを実感した生徒さんの反応は意外にも冷静でした。


みなさんクールですね(笑)。


そんな中,私は「おぉ!!受精前と後でこんなに卵の硬さが変わるのか・・・!!」と1人で興奮していました!


この体験学習では,多くの生徒さんが人工授精は初めての体験だったようですが,生徒さん同士で協力して,無事に人工授精は成功しました。


私も人工授精を見学したのは初めてだったので,最初から最後まで食い入るように見ちゃいました!

高校の授業でこんな貴重な体験ができるなんて羨ましい限りです。


このような地域特有の学習の経験を通して、地元愛を持ってもらいたいですね!


(H大学:Y.A) 

標津高校のwebサイトでも紹介いただいています


標津サーモン科学館のFacebookTwitterも鋭意更新中!
日々の遡上状況などもお知らせしていきます。


0 件のコメント:

コメントを投稿