2020年9月27日日曜日

実習生日記:9/27

こんにちは。

9/20から博物館実習でお世話になっているTN大学のT.M.です。


先日9/26に、人工授精で出来た受精卵の「検卵」の作業を行わせてもらいました!

*「検卵」とは、受精卵の中で死んでしまった卵を取り出す作業のことです。

検卵を行わないと…、

死卵にカビが生えて、それが広がって周りの卵もダメになってしまいます。


今回は、シロザケとカラフトマスの卵が収められている11個の棚を検卵しました。


この「立体式ふ化器」、1列10段の棚に卵が入っており、上から順に水が回るようになっています。これが4列あり、なんと多いときには1人で40個もの棚の検卵を行っているんですよ~!

「立体式ふ化器」


この検卵作業は、「検卵バサミ」というものを用います。

掴む所に、卵に合わせた大きさの穴が開いていて、すごく使いやすかったです!

(ピンセットの先端を加工して自作するそうです!)

「検卵バサミ」


棚の中には、網がかけられています。
これは、なんのためでしょうか?



↓↓↓
 
答えは、ふ化した時に魚が逃げないようにするためです。

検卵作業の様子です。
この時に、取り除いた卵を数えながら作業します。


最終的に、シロザケ・カラフトマスの親魚供与を受けている「さけ・ます増殖事業協会」に、採卵数・放流した稚魚数などを報告します。


自分は「卵を潰さないか」と心配していたんですが、受精卵は水を吸っていて、弾力があり硬いため、箸を使うぐらいの力では潰れません!


地道な単純作業なので、「人によって、向き・不向きがある作業」といわれましたが、

自分は検卵をやっていて、全く苦ではなかったので、向いている方なんですかねー(笑)


作業自体は簡単ですが、量が多いのでこれを3日おきにやらなくてはいけないと考えたら、やはり大変ですね。


(T.N大学 T.M.)


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1 件のコメント:

  1. それはなかなか貴重な経験ですね��こんなに神経をすり減らすような大変な作業をしていたなんて知らなかったので、勉強になりました��実習も残すところあと2日、沢山の収穫を得てこれからに活かして下さい❗応援してます��

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