野外調査に出掛けていた館長のお土産は、
オショロコマ
この地域を代表する渓流魚です。
さっそく、
エントランスホールの水槽へ投入w
この水槽では、
渓流魚3種(ヤマメ・アメマス・オショロコマ)を展示しているのですが・・・、
↓↓↓
自然河川では、
上流域の中でも、最上流からオショロコマ・アメマス(イワナ)・ヤマメと、
棲み分けされることが知られています。
また、同じ場所に3種が生息する場合、
流れの上層・中層・下層に、ヤマメ・アメマス・オショロコマが定位し、
それぞれ落下昆虫・流下昆虫・底生昆虫を餌をしているといわれています。
この話題に関しては、魚類生態学のバイブルのひとつともいえる、
「イワナの謎を追う」石城謙吉(岩波新書)に記載されています。
私もオショロコマなんて見たこともない千葉の高校生だった時代に貪り読みました。
その本の舞台となったこの地に、今自分がいることが不思議です・・・。
実際水槽内で、この3種を飼育していると、
上記のような傾向はあるような気はしますが、
それ以上に体サイズや性格?によるパワーバランスがあるようで・・・、
以下、誤解はあると思いますが、
私の主観的な印象で記載します・・・。
ヤマメ(サクラマス)
基本的にヤマメは強気。
多少体サイズが劣っても、俊敏な動きで他魚を蹴散らす。
(同種間では、一番大きい1匹の一人勝ち)
オショロコマは、奥ゆかしく、
悪く言えばどんくさい。
他種より大きいサイズでないと、いじめられて終わり。
アメマス(イワナ)
アメマスは、ヤマメ・オショロコマの中間的な存在。
同サイズのヤマメには負けるが、
同サイズのオショロコマはいじめる。
現在の水槽では、1匹のヤマメが中央に陣取って、
他魚を追いやる王様。
数匹のアメマスが2位となり、
それぞれのポジションをキープ。
今回投入したオショロコマは、
そこそこ体サイズもあり、
上位のヤマメ・アメマスと渡り合える可能性があります。
様子を見ながら、水槽内の魚を入れ替えているのですが、
今回のオショロコマの活躍に期待したいところです!!
(T.N.)
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