当地標津を始め、道東では晴れのお天気が続いています。
嵐が来る前のことですが、本格的な雪が来る前の休日に走古丹に鳥見(バードウオッチング)に行ってきました!
風連湖の北側にせり出した細長い半島(砂嘴)の先端、走古丹。
右手に風連湖、左手に根室海峡を眺めながら、ほぼ先端まで続く晴天の道路をドライブです。
風連湖には多くの野鳥が生息しているので、双眼鏡を持っていけば、道すがらその姿を観察することができます。
半島に入って道道475号線を走ると、すぐに雑木林で休むオジロワシがいました。
道東では一年中姿を見ることができるオジロワシですが、この子たちは今季大陸からやってきた子でしょうか。
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走古丹へ至る道道475号線には、所々に波打ち際まで近づける場所があって根室海峡を眺めることができます。せっかくなので海岸で散策してみると、すぐにハギマシコの群れに出会いました。
道東では冬季に普通に見られる鳥ですが、彼らの姿を見かけるようになるとそろそろ冬の訪れを感じるような気持ちになります。
その他にも、姿を見るも種まで確認できなかったり、すぐに種は分かっても隠れてしまってじっくり観察することができなかったり、何種類の野鳥との出会いを楽しみつつ、のんびり車を走らせます。
そして走古丹漁港方面と砂嘴の先端方面との分岐点に差し掛かると、「コォ、コォ」という独特の鳴き声が聞こえてきました。
どうやら今回の本命が既に風連湖にやってきているようです。
オオハクチョウの群れです!
今年の夏に生まれた子でしょうか、体色が灰褐色の個体も混ざっています。
一時間ほど観察している間にも次から次へと別の個体が飛来してきて、どんどん数が増えていき、数十羽の群れになりました。
オオハクチョウの群れに別れを告げ、砂嘴の先へとさらに車を走らせます。
今回のもう一つの目的地である走古丹の最先端に向かいます。
走古丹の最先端・・・、そこはほとんど人の手が入っていない茫漠とした景色でした。
潮の流れに吹き寄せられた砂が弧を描き、風連湖の中に小さな湿地湾を形作っていて、草むらに小鳥の群れ(恐らくユキホオジロ)が飛び交っています。
そして左右に目を動かすと風連湖と根室海峡を同時に眺めることができ、その間の瀬戸の向こうには信じれないほど近くに春国岱が見えます。
しばらく茫然と景色に見とれていたのですが、最後の100mほどを徒歩でゆっくりと進みました。
最先端の波打ち際で春国岱を眺め、後ろを振り向くと、少し離れたとこにある砂州の上に数羽のオオハクチョウに混ざってオオワシがいました。
肩口の白黒が明瞭なので成鳥もしくは亜成鳥だと思いますが、遠目なので側にいるオオハクチョウとの大きさの比較も難しく、直感で「若い成鳥」のように思いました。
私がカメラを構えた時には、既にこちらに気付いていました。オオワシのいた砂州までは100m近くありましたが、オオワシらしい警戒心だななんて考えていると、やはりすぐに飛び立って春国岱へと消えていきました。
ほんの数分の出会いでしたが、私にとっては今季初のオオワシだったので、今回の鳥見は十分な成果でした。
これから道東にはどんどんオオワシが増えていきますので、彼らの勇姿を楽しめるようになります。
標津サーモン科学館から走古丹までは、車でおおよそ一時間。さらに砂嘴の付け根である本別海地区から10分ほどで奥行臼駅逓跡があり、道東開拓時代の軌道の名残を見ることができます(現在冬期休館中)。
奥行臼駅逓跡から厚床駅までは10分ほど、そこから根室までは30分ほどになります。道東のドライブ観光コースにいかがでしょうか。
おまけ
標津から走古丹に向かう途中、蜃気楼現象を見ることができました。
野付半島が海面から浮いていました。
(M.O.)
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