2017年10月26日木曜日

よく似たカレイ2種を見極める

標津町を代表する魚介といえば,サケ(シロザケ)やホタテガイを思い浮かべる方が多いかと思います。しかし,標津町には他にも魅力的な海の幸があり,いろいろな種が水揚げされるカレイ類もその1つ。
その中でも「クロガシラガレイ」は,釣り人にも人気の魚で,標津町の沿岸や沖合は,このカレイの名釣り場としても知られています。

クロガシラガレイは北海道一円に生息していますが、根室海峡などの道東沿岸やオホーツク海沿岸には、「クロガレイ」という別種のカレイが分布しています。標津では両種が漁獲されますが,クロガレイの方が多いようです。


 クロガシラガレイ(上)・クロガレイ(下):右体側(有眼側)

名前も見た目もよく似た「クロガシラガレイ」と「クロガレイ」。


 クロガシラガレイ(上)・クロガレイ(下):左体側(無眼側)

両種は外見上よく似ていますが,体高などいくつか見分けるポイントがあり,最も分かりやすいポイントは・・・、

↓↓↓


側線の形状です。


 クロガシラガレイ
クロガシラガレイの側線は胸鰭の上側で大きく湾曲するのに対し(オレンジ色の点線),

 クロガレイ

クロガレイの同様の箇所における側線の湾曲はわずかであることが特徴です(青色の点線)。

例として,今秋,根室管内某所で釣り上げたこのカレイ↓はクロガシラガレイで,

 クロガシラガレイ

一方,同じ場所で釣れたこちらのカレイ↓はクロガレイと判別されます。

 クロガレイ

ちなみに両方とも煮付けて食べましたが,甲乙つけがたく美味しかったです。

両種は流通する際には,名称も分類も混同していることが多いようです。
釣り上げた,もしくはスーパーなどで見かけたら側線に注目して,クロガシラガレイかクロガレイかを見分けてみて下さいね!


標津サーモン科学館「海水大水槽」のクロガレイ

(T. T.)

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