2018年3月17日土曜日

チョウザメの検卵

昨日3/16、チョウザメの検卵を行いました。
メスの体内の卵の成熟状況をチェックする作業です。

チョウザメ類は、外見上での雌雄判別はできません。
ある程度「成熟しているであろう」個体は、腹部を少し切って生殖腺(卵巣or精巣)を確認し、オスメスを見極めます。
また、メスが抱卵しているかや、卵の成熟度合をチェックする際にも、同様の作業が必要だったのですが、

今回はチョウザメ用の「検卵器」を使いました。
(チョウザメ養殖で使われているもの)

今回チェックしたのは、ベステル(オオチョウザメ♀×コチョウザメ♂)のメス。



タンクから取り出して、二人がかりで抑え、

他の臓器を傷つけないように刺す位置は慎重に・・・、



アイスピックのような検卵器をブスリ。

↓↓↓

引き抜くと、



ピックの溝で卵が採取できるという仕組みです。
(画像赤丸部分)

ちょっと痛々しいですが、開腹+縫合するのに比べれば、小さな傷で済みますから、チョウザメにとってもダメージは少ないでしょうし、人間側の作業もかなり軽減されます。



今回の卵は「ダメかな~」という結果でした。
次のチャンスに期待しましょう♪

(T.N.)
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