基本的に朝の開館前にその作業を行いますが,開館中も他の業務の合間を縫って,死骸がないかチェックしています。
今日の昼前,「海水大水槽」をチェックすると,
水槽の底に横たわっているサクラマスを見つけました。昨年の春か夏に標津の前浜で捕獲・搬入され,そこから今春まで唯一生き残っていたサクラマス(雄)のようです。
早速,回収してみると,やはりそうでした。
ちなみに体長(尾叉長)は39.6㎝でした。
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上の写真にあるように吻(鼻先)が伸長していますが,これはサケ科魚類全般でみられる雄の二次性徴の1つですね。
念のため,開腹して生殖腺をチェックするとやはり雄で,少し前まで餌は食べていた様子でしたが空胃でした。
降海型のサクラマス親魚は秋の繁殖後,死亡する1回繁殖性の魚です。つまり野外では繁殖後,冬を越す降海型サクラマスはいないとされているのですが,当館の「海水大水槽」に搬入したサクラマスは,秋を過ぎてもしばらく生きていることがあります。
ですが,多くは正月前に死んでしまうので,この雄のサクラマスはよく春まで生きたといっていいでしょう。
今月から,海水大水槽では標津の前浜で獲れた「新入り」のサクラマスの展示が始まりました。
「新入り」のサクラマス
(地域おこし協力隊サーモン科学館支援員:T. T.)
標津サーモン科学館のFacebookも
ヨロシクネッ♪
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