2020年1月4日土曜日

「さけますタワー」のひみつ

長い方で9連休!という今年のお正月。
正月も仕事だよ!という皆様、お疲れさまです (`・ω・´)ゞ
明日1/5で正月休みも終わり、という方がほとんどでしょう。

今回は5日間に渡って開催してきました「お正月特別開館」も明日1/5までとなります!

2020年 標津サーモン科学館「お正月特別開館」
10:00~15:00*入館受付14:30まで)

お正月限定の展示・企画を揃えておりますが、
その中でも、


 「さけますタワー」

酒升を使ってサケの卵・仔魚を展示する「さけますタワー」、ご覧いただいたでしょうか??

「さけますタワー」は略称で、正式名称?は、
「酒升の中には酒ではなくサケが入ってマス」
という長ったらしいもの。

根室地域の地酒「北の勝」の酒樽と木の酒升をあしらい、
透明の酒升の中には、シロザケの卵・仔魚を展示しています。

シロザケの仔魚

 さらには、酒升の一つにだけは、



カラフトマスの仔魚を入れていました。

↓↓↓

シロザケ・カラフトマス、いずれも当館で人工授精したものですが、
シロザケは遡上期間が長いので、11月下旬(シーズン終わりごろ)に人工授精したもの、
遡上期間が短い(10月上旬まで)カラフトマスは、人工授精も早い時期にしたものです。


産まれたてで「イクラにシラスがくっついたような」シロザケの仔魚に対し、カラフトマスはお腹の袋(卵黄のう)が小さくなり、体も銀色になってきた仔魚は、もう間もなく泳ぎ出すようになります(「稚魚」と呼ぶ段階)。

 カラフトマスの仔魚 (もうすぐ稚魚)

というわけで、
「酒升(さけます)の中には酒(さけ)ではなくサケ(鮭)が入ってマス(鱒)」
さらには、
「この升(ます)だけカラフトマスが入ってマス(鱒)」
という展示となっていたわけです。

こういう長々と説明しないとわかりにくい上に、無駄にサケにはこだわっている展示、当館の得意技です!

実際にご覧になられて、
「飲めないよね!? (笑)」
確認されたお客様もチラホラ・・・。



この展示は、2016年のお正月から行っているのですが、
実は「元ネタ」がありまして・・・、


「サケのふるさと 千歳水族館」では毎年11月下旬から、シャンパングラスタワーを使ってサケの卵・仔魚の展示を行っています。


千歳水族館の「イクラグラスツリー」*クリスマスバージョン

とてもインスタ映えする展示にパクってヒントをいただきまして、

「正月だからシャンパンじゃなくて日本酒=酒升だろう!」
「根室の酒といえば『北の勝』だろう!」

というわけで、このような形になっております。

※千歳水族館には事前に確認したところ、「標津らしくて面白いね」と快く了解を頂きました。

酒升は、担当者が気まぐれで積み上げますので、その回ごとに微妙に変わっていると思います (笑)

この「さけますタワー」の展示も明日1/5まで!
お見逃しなくっ!

※1/6から1/31までは冬季休館期間となります。

(T.N.)
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