2018年11月8日木曜日

忠類川観察会:標津小学校編

こんにちは。
インターン実習でお世話になっているTCE専門学校のI.N.です。

先日11月6日、
町内標津小学校5年生の皆さんが野外体験学習にきてくれました。
私も同行させていただいたのでご紹介します‼

今回は、町内忠類川で自然産卵するサケたちの様子を観察します。

観察する忠類川付近はヒグマの生息地でもあるため、スタッフは子供たちが到着する前に、ヒグマの気配や痕跡がないか、現場周辺を確認します。

子供たちが到着したら、まずは橋の上から産卵行動を観察。


橋の下の流れにいるサケたちに夢中

その後、河原に降りてサケを観察。



どんな場所で産卵しているのか、
産卵に向けて川底を掘るメスや、
メスを巡るオス同士のけんかなど、
産卵に至るまでの行動を観察します。



さらに、死骸(いわゆる「ほっちゃれ」)の観察を行いました。
(この続きでは、サケの死骸の画像があります)

↓↓↓

班ごとにサケの死骸を集めて、死骸の損傷具合やにおいなどから、様々なことを考察します。
驚いたのが、子供たちが死骸を触ることに躊躇いがないことです。

うん、みんなたくましいな!

一口に死骸といっても、色々な死骸があります。
身のほとんど残ってないもの・死後新しいもの・悪臭のするもの・「とば」のようないい香りのするもの。


比較的新しい死骸

死後の期間や手を付けた動物、周辺気温などにより死骸にも多くの情報が秘められていました。


堅いサケの皮を破れない鳥は、肛門など軟らかい所から嘴の届く範囲を丁寧に食べる

秋に大量に遡上し、産卵後には斃死するサケたち、
その亡骸は、冬を目前に控えた動物たちにとって、重要なエサ資源であることでしょう。
カモメやカラス、ワシといった鳥たちはもちろん、キツネやヒグマなど多くの動物たちの暮らしを支える存在でもあるのです。


子供たちが集めた死骸を館長が解説

私の感想として、
小学生の頃からこんなにも間近にサケの学習ができるなんて、素晴らしいことだと思いました。
私は広島県出身なので、この子たちの頃は毎年夏に平和学習をしていました。
教育者ではありませんが、住む地域ごとの教育の違いを実感できたことが新鮮でした。
地域特有の自然や歴史を知ってもらい、地元を愛し誇れる人になってほしいですね‼

解説が終わると、死骸は元あった場所へ戻します。

最後に空を見ると大量の鳥たちが。


空には鳥の群れが・・・

これだけ死骸を集めたら、まぁそうなりますよね。
鳥たちはよく見てるなぁ・・・。笑

(TCE専門学校:I.N.)

11/11は「鮭の日」キャンペーン!!

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