2013年6月23日日曜日

緊張感・・・

気持ちのよい青空に恵まれた今週末。
誰もがどこかへ出掛けたくなる陽気、いわゆる「行楽日和」となり、
多くの方にご来館いただきました。
 
ありがとうございます <m(__)m>


さて、

先日やって来たエゾハナカジカ

エゾハナカジカ


「館内「川の広場」の一角、「北海道の川の生き物たちコーナー」に展示している」旨、お伝えしましたが、


ココにいますw






エゾハナカジカは、基本的にあまり泳ぎ回ることもなく、
川底の石と見分けがつかないような体色をしているので、
よくよく見ないとその存在には気づきにくいかもしれません。
(この水槽の中では、けっこう存在感のあるサイズなのですが・・・)


「ウグイ水槽」に同居中ですw

婚姻色鮮やかな成熟したウグイも魅力はありますが、
60cm水槽ではサイズ的に限界もあるので、
この水槽では、小さなウグイを選んで展示しています。

銀鱗をきらめかせながら群れ泳ぐウグイたちも、絵になりますよ。

エゾハナカジカは、その大きな口からもわかる通り魚食性が強く、
学芸員には「ウグイが食われまくるよ~」と言われましたが、
まぁ、ウグイは補給しやすいので、エサになってもいいつもりでの同居です。

実際同居させてから、少々日は経ちますが、
今の所、目に見えてウグイが日に日に減っていく・・・、というほどではないようです。

それでも、ウグイたちには脅威となる存在がいることがわかるのでしょう。


それまで、水槽全面に広がっていた群れは、
底面に定位するエゾハナカジカの存在を避けるかのように、
水面に近い一角に集まることが多くなっているような気がします。

「食う・食われる」の弱肉強食の関係は、
自然界の生き物たちには当然の摂理。

野外と違って、限りのある水槽内の空間で、
そのすべてを表現することはできませんが、
ウグイたちの動きに見る緊張感は、
野生で生きるものたちの生き様を改めて感じさせます。


おまけ


標津前浜に昇った「スーパームーン」。
月光が海面に光の道を照らします。
(2013年6月23日19:10 自宅アパート前にて撮影)

(T.N.)

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