地上30mの展望室からの景色は、
武佐岳方面
青空と新緑の大地が広がり・・・、
久しぶりに姿を見せた遠音別岳の「見返りギツネ」は、
ずいぶんほっそりとしてきていました。
吹く風も爽やかで、木立からはエゾハルゼミの鳴き声が響き、
正に行楽日和の週末となりました♪
ご来館いただいた多くの皆様、
ありがとうございました <m(__)m>
さて、
本日の話題は、標津の海の魚が泳ぐ「大水槽」。
以下、マニアックな長文にお付き合いください・・・ ↓↓↓
昨年夏ごろより、でっぷり太ったボラの仲間を1匹収容していました。
幸いこの1匹が長生きしてくれていまして・・・。
先ごろ、もう1匹ボラの仲間が入りまして・・・、
この2匹、
よく似ているんですが、よく見ると別種なんですねぇ~~~。
こっち(新入り)↓が、
ボラで、
こっち(古株)↓が、
メナダ
どちらもボラ科に属し、外見上の見分けはごくわずか。
図鑑などで記載されている違いはあるのですが、なかなか細かい点が多く、
水槽を泳ぐこの2匹を見比べて判別できる点は、
・ボラは体側に黒い縦縞模様(頭から尾にかけて黒いラインが入る)
・メナダはウロコの付け根に黒点(全体的に規則正しく黒点が配列されるがラインには見えない)
・ボラの尾ビレ後縁が「く」の字にくぼむ
・メナダの尾ビレ後縁は、直線的
その他図鑑に記載されている相違点は、この2匹を展示面から見ている限りよくわかりませんでした(ボラの胸鰭の付け根が青いとか、メナダの口先が赤いとか・・・)。
同じボラ科の2匹は、同居している他の魚種よりも親近感があるのか、
割りと2匹が連れ泳いでいることが多く感じます。
それぞれ単体で見ると判別が難しいと思いますが、
さすがに一緒に泳ぐ2匹をじっくり見比べると、「なんか違うな」ということは感じていただけると思いますw
私が気づいたのは、胸ビレの使い方。
ボラは、胸ビレを常にやや上方にそり上げた状態で広げて泳いでいることが多いのに対し、
メナダは、あまり胸鰭を広げずに、体側に付けるようにして泳いでいることが多い印象です。
見比べてその違いを観察するためにも、
2匹には長生きしてもらいたいものですw
*解説用の表示ラベルを作るのに、いろいろ勉強させてもらいました
(T.N.)
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