2015年11月10日火曜日

産卵に立ち会うw

本日11/10、
町内標津小学校5年生の皆さんがご来館w


「サケの町 しべつ」、
町内標津小学校では、学習段階に合わせて、
シロザケの生態について学ぶ機会が、
学年ごとに用意されています。

5年生は、1年間で3回の「サケ授業」があり、
7月の「サクラマスの遡上観察」、
先日行われた河川での観察学習に続いて、
今回の
館内「魚道水槽」での「産卵行動の観察」。
産卵の瞬間に立ち会うのが狙いです。

(手前:メス・奥:オス)

水槽内のサケのペアの行動、
産卵に至る行動を観察・解説していきます。

産卵する場所を決めたメスは、
尾ビレを使って、砂利を掘り、
くぼみを作っていきます。

すりばち状のくぼみの中心には、
こぶし大の玉石を集めます。



完成が近くなると、
尻ビレを使って、上から水流を押し当て、
玉石の間や下の細かい砂利を取り除きます。

これらの作業はすべてメスが行い、
ペアが隔離された水槽内では、
オスのすることといえば、
メスの横で体を細かく震わせ、
産卵を促すことくらいでしょうか。

メスが納得のいく産卵床を作り上げると、

↓↓↓



産卵・放精の瞬間を迎えます(5~10秒間くらい)。

今日は、見学時間の前半は、
なかなか思惑通りに進まず
ヤキモキさせられましたが、
 

11:25と


11:50と

2ペアの産卵を見学することができました \(^o^)/

産卵後は、
メスが砂利をかけ、


卵を埋めていきます。

この産卵行動展示では、
人の手によってコントロールする要素も
多少はあるのですが、

産卵床を掘るのもメスですし、
産卵のタイミングを決めるのもメス、
結局のところ、すべて「メス次第」で
物事は進行していきます。

とはいえ、
水槽前に腰かけて
一連の産卵行動をじっくり観察できる施設は
他にはそうそうありません。

この「産卵行動展示」は11月末まで。

是非、ご来館の上
感動的な一瞬に立ち会ってくださいね。

明日11/11は、休館日となります。
ご了承ください。

(T.N.)

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