すでに当館のフェイスブックやブログで何度も取り上げられていますが,およそ10,000尾の群泳は何度見てもきらびやかですね!
これらの稚魚は,昨秋当館で人工授精させて育ててきたもの。標津付近の自然河川と比べ高い水温環境下で飼育していたので,浮上(泳ぎだして餌を食べ始めるステージ)を迎えるのも早くなり,こうして皆さまにお披露目できているわけです。換言すれば,真冬に道東河川でシロザケ稚魚の姿を見ることは難しいかと思います。
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私の調査経験の中で,季節的に最も早く野生の(自然繁殖由来の)シロザケ稚魚を確認したのは4年ほど前の1月29日,場所は本州の,ある三陸中部河川でした。
三陸中部における某河川下流域
この河川の調査区間(下流域)では伏流水が湧出するため,三陸中部河川の中でも冬期水温がかなり高く,1月下旬における平均水温は9℃ちょっと。調査時の水温は8.8℃でした。
その調査時に捕獲したシロザケ稚魚
*岩手県知事より特別採捕許可を受けて捕獲しました
ちなみにこの時は30尾ほどの稚魚を採捕し,体サイズを測定しました。その平均体長(尾叉長)は4.1cm(最小3.6㎝,最大5.0cm)。また,この河川では,春になると大型の(体長で6cmを越える)銀毛化したシロザケ稚魚が捕れることも珍しくありませんでした。
4月上旬に本調査河川で捕獲した大型シロザケ稚魚
当館に展示中のシロザケ稚魚はまだパーマークが残っていますが,今後,無事に成長させて,立派に銀毛化した稚魚をお見せできればと思います。
(T. T.)
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○サーモンハウス
レストラン「サーモン亭」・鮮魚販売「しべついちば」
冬季休業中、来春4月下旬から営業
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