グッドサーモン・エブリワン!
博物館実習で標津サーモン科学館にお世話になっているTN大学のK.I.です!
10月30日に、地元の標津小学校5年生のみなさんと、町内を流れる忠類川に遡上したサケと産卵環境を観察しました。
標津小学校で各学年の学習段階に合わせて行う「サケ学習」の一環です。
副館長から観察するときの注意点や、遡上してきたサケについて学びます。
みなさんとても真剣に聞き入っていて、勉強熱心ですね!
子供たちは、一生懸命目を凝らしてサケを探していました。
サケの群れを見つけることができると、大喜びで叫(サケ)んでいました!
遡上を見られて、本当に良かったですね。
↓↓↓
副館長がサケが産卵した箇所を指し示しています。
遡上したサケたち、産卵の準備を進めるメス、そのメスの周りにはオスたち、産卵が終わり卵が埋まっている場所・・・
サケたちの生命のフィナーレであり、世代のリレーでもあるドラマが、そこここで繰り広げられています。
打ち上げられたサケの死体(ホッチャレ)は良い勉強材料です。
産卵を終えて斃死したサケ、その体はボロボロになってしまいます。
このような姿になっても、クマやキツネ、オジロワシなどのごちそうになったり、虫やヨコエビに食べられたりと色々な生物の糧になります。
そして最後は、森の養分になるのです。
サケたちは海で蓄えた栄養を自身の生まれ故郷の川に運ぶ大事な役割を担っているんですね。
身体のほとんどを食べつくされ、頭部と皮だけが干からびていました。
近くには「おそらくキツネのものだと思われる」フンがあります。
産卵が終わって川岸に打ち上げられたサケの亡骸は、森の中に住む動物たちの貴重な栄養源になります。
サケたちは海から栄養を陸に運び、森の生態系を支える非常に大切な役割を担っているんですね!
川に上がってきたサケの体は、ほとんどが海で得た栄養分でできているということ、皆さん知っているでしょうか?
川から約1gで海に旅立ったサケの稚魚が、海で成長したのち、川に帰ってきたときに3000gになっていたら、2999gは海で得た栄養ということになります(理屈としては)。
僕もまだまだ勉強不足で知りませんでした。でも今回の実習期間を通して、サケについては少し詳しくなれたと感じています!
私は道外出身なのですが、今回のような素晴らしい体験をできる地元の小学生は本当にうらやましいです。僕の地元は比較的田舎だったのですが、自然に触れて自然から学ぶという勉強はしてきませんでした。
この地域に住んでいるからこそ学ぶことができるこの「サケ学習」を、子供たちにはぜひ大人になっても忘れないでほしいと思います‼
最後まで御覧いただいきありがとうございました‼
(T.N大学実習生:K.I)
*標津小学校ブログでも紹介いただいています。
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