科学館内ではたくさんの魚を展示していますが、展示魚以外に、裏で飼育されている魚も数多くいます。その飼育場所となっているのが飼育学習棟(飼育棟)です。今日は、こちらで採卵作業(人工授精)が行われました。
学生さんたちの人工授精実習で使われていたシロザケは一度産卵を行うと死んでしまうので、お腹を裂いて卵を取り出していましたが、産卵後、何年も生きるサケの仲間は、麻酔をかけて採卵を行います。
ブラウントラウトです。
シロザケと比べると卵がだいぶ黄色いですね。
続いてニジマスを…
とお腹をさすってみますが、まだ成熟している個体がいなかったようです。
メスが成熟していてもオスが未成熟だったり、その逆だったりと、タイミングが合わずに採卵を見送った種も何種か見られました。
こちらはホウライマス(ニジマスの品種)の採卵の様子です。
採卵した卵にオスの精子をかけ、混ぜ合わせて、真水に浸けると受精が完了します。
こちらが今回採れた卵たち。一番左がホウライマス、右の2つのカゴがブラウントラウトの卵です。同じブラウントラウトでも、卵の色や大きさには結構個体差がありますね。この卵ひとつひとつがいのちのかたまりであり、やがて大きく育っていくと思うとなんとも感慨深いです…。
まずは1匹でも多くの稚魚に出会えることを願って見守っていきたいと思います◎
(K.I)
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