2019年1月18日金曜日

川と海を行き来するカニ

川と海を行き来する回遊のことを学術的には「通し(とおし)回遊」と呼びますが,そのような回遊を行うのはサケなどの魚類だけではありません。一部の甲殻類もまた「通し回遊」を行います。
北海道など,国内に広く分布するモクズガニはそんな甲殻類の一種。


 当館裏の小川で採取されたモクズガニ

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ただし,モクズガニは河口付近を含む沿岸域で生まれ,稚ガニの段階で川を上り,川で大きく成長して成体となった後,繁殖のため,海へ下るという「降河(こうか)回遊」性の種。この回遊パターンはニホンウナギと同じで,「遡河(そか)回遊」性のサケとは繁殖水域と成長水域が逆になります。


 東北河川で捕獲されたニホンウナギとヤマメ

あまり目立つ存在ではないですが,当館では,モクズガニも館内「川の広場」にある「北海道の川の生き物コーナー」水槽にて飼育展示しています。食欲旺盛で,餌のオキアミなどをモリモリ食べます◎



冬季開館となる2月1日(金)以降,興味深い回遊生態を持つモクズガニも,ぜひ眺めてやってくださいね~



 (地域おこし協力隊サーモン科学館支援員:T. T.)

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標津サーモン科学館は冬季休館中(12~1月)です。2月1日からの開館となります。
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