2012年5月29日火曜日

ようやく・・・、サクラ本番w

なんだか季節が後退したような肌寒い日が続いています。今日は、時折降る霧雨が、肌寒さを倍増…。

が、その分ようやく咲いた桜が長持ちしてくれています。

展望タワーから

近隣のエリアでは木々の芽吹きが進み、新緑の季節を迎えていますが、ここ標津の町では、ようやく桜が見ごろ、そろそろピークを過ぎるころでしょうか。展望タワーから見下ろす標津川の河岸を彩っています。

館内、展示水槽の中でも… ↓↓↓




サクラになろうとするものたちが…

渓流の女王とも呼ばれる「ヤマメ(道内ではヤマベ)」が降海して大きく成長すると「サクラマス」と呼ばれる、という方が世間的には通りがいいと思いますが、正しくは「サクラマスのうち、降海しないもの及び降海前の一年魚をヤマメと呼ぶ」ということになります。道内では、ほとんどのメスと1年目にあまり大きくなれなかったオスが、降海しサクラマスになります。(彼らの暮らしは、なかなかややこしいので、順次解説していきます)

降海しようとするヤマメ(ヤマベ)は、体側のパーマークと呼ばれる小判型の模様がなくなり、全体的に銀色の体色となり、背鰭の後縁が黒くなってきます。これをスモルト(銀化)と呼びます。


こちらの降海する気のないヤマメと比べると、その差がよくわかりますねw(残念ながらこのヤマメは背鰭を負傷していますが)

この時期、産卵のため遡上するサクラマスと、大海原へと旅立つスモルトヤマメたち。それぞれ一生のうちで迎える大きな局面です。桜の季節は、そんな彼らのドラマの時なのです。

(T.N.)

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