2013年11月22日金曜日

難問・・・

春と並んで、秋は学校団体の皆さんのご来館が続きます。

各地からの修学旅行等は9~10月に多く、
10~11月は、近隣の小学校2年生のご来館が多くなります。

ちょうど、国語の授業で「サケの一生」を学習するタイミングと、
サケのシーズンが重なってのことが多いようです。

シロザケ(オス):海水大水槽

 12分間の映像(サケの一生を紹介する内容)をご覧いただき、
それを補足するレクチャーと、質問コーナーという流れになることが多いのですが・・・、


この質問コーナーが(答える側としては)なかなかの難敵・・・。


「サケは何を食べるのですか?」
「サケの赤ちゃんのお腹の赤いグミのような袋はどれくらいでなくなるのですか?」

といった割とスパッと答えられるものはいいのですが、
(皆さんも答えを考えてみてください)

「サケはケンカをするのですか?」
「サケは協力するんですか?」
といった、答えられるけれども話が長くなるので、
手短にまとめるのが悩ましいものもあり、

小学校2年生にもわかりやすく、
「答」としてメモできるような、端的な答えを用意するのに、
割と悩まされることも多いのです。

ひとつの質問に対して、間違えや誤解なく答えるためには、
割と幅広い話題を取り上げる必要があったり、
生物学的な側面だけではなく、産業や文化的な側面にも及ぶ話題があったり、
それだけ「サケ」という生き物は、
私たちにとって身近でありつつも、奥深い生き物だということを
改めて感じます。

素朴な疑問の中で、
なかなか答えづらい(かつ、毎回のように聞かれる)質問のひとつが、


 
「サーモン科学館には、何匹ぐらい魚がいますか?」

受精卵の一粒も1匹ということになるでしょうし、
日々新しく入ってくる魚と、
死んでしまう魚もいます。

1回人工授精の作業をすれば、
数千匹の魚が増えることになります。

受精卵・仔魚・稚魚をかかえている秋から春は魚の数が多くなり、
稚魚の放流が終わった夏前の時期が少なくなるわけですが、

とりあえず「多い時で10万匹くらい」

と答えるようにしています。


そんな、サケ学習の時に役立つのが、

2階:展示室 

普段「水族館」として楽しむ場合には、
素通りしてしまうことも多いスペースですが、
色々なサケに関する話題が展示してあります。



大人でも、「へぇ~」となる話題があると思いますよ♪

(実際、先生方が一番熱心に見ているかも・・・!?)

改めて「サケ」のことを学べるサーモン科学館。
12月からは冬期休館となりますので、
今月中に是非お越しくださいね。

(T.N.)

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