2014年11月6日木曜日

生まれる現場

本日11/6、町内標津小学校6年生の皆さんがご来館w

「サケの町 しべつ」の当校では、
各学年、学習段階に合わせた
「サケ学習」の時間が設けられています。
最高学年となる6年生は、
「人工授精」の作業にチャレンジします!!

用意されたシロザケ と説明する館長

産卵後に死んでしまうシロザケの場合、
直前に「サケ撲殺棒(画像赤矢印)」で頭部を叩き、
死んだ状態で作業します。
(この作業は、通常職員が直前に済ませます)

「サケ撲殺棒」については、コチラコチラの記事もご参照ください。


その後、親魚の計測、


体長(尾叉長)や体重を計測します。
この作業からは、生徒自らが行うようにしています。

そして、メスの腹を裂き、卵を取り出し、

↓↓↓




オスの腹を絞り、精子をかけます。

オスの歯は大きく鋭いので、
怪我をしないよう頭部にタオルを巻いています。


卵と精子を合わせたところで
優しくかき混ぜますが、
この時点ではまだ精子が活性化していないため、
受精には至りません。


真水に移したところで精子が活性化し、
受精となります。


多少職員がサポートする場面もありますが、
上記作業のほとんどを
子供たち自らの手で進めていきます。

「人工授精」という「作業」ではありますが、
その場で新たな生命が生まれる「現場」であり、
それを目の当たりにし、自らが体験する、
貴重な場になったことでしょう。
(子供たちがどの程度そのことに気づいたかはわかりませんが・・・)


その頃、館内「魚道水槽」でも、

シロザケの産卵の瞬間

こちらは人の手を介さず、
新たな生命が誕生します \(^o^)/

本日は調子よく、
開館時間中に2ペアで計3回の産卵となりましたw
 
(T.N.)
撮影:実習生N大I
 

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