乗船前から今日は鮭がとれそうな気がするというつぶやく学芸員。
たしかに例年、ちょうど今時期に標津前浜で一番鮭(その年に一番初めに漁獲される産卵をひかえた鮭)が水揚げされる。
その言葉は乗船後10分で現実のものとなった。
「アキアジだ!!」
網の中をのぞきこんだ漁師さんが発した一言でその後にするべき作業が決定した。
・・・とたんにそれまでバケツの中に大事そうにストックされていたカラフトマス、サクラマスの優先度は低くなり・・・今日の最重要ミッションはこの鮭を無事に大水槽まで送り届けることへと変わった。
当の主役のサケはというと、体が銀ピカに光輝いているものの、
背中がややもりあがり、鼻先が下へ曲がり・・・。
明らかに今秋に産卵を控えたオスの特徴を持っている。
・・・無事に大水槽まで送り届けたあと。一番鮭はまだ落ち着かない様子で水槽の中をウロウロと泳ぎまわっていた。よく見ると銀ピカと思われた体にはすでにうっすらと婚婚色、ブナ模様が見られる・・・。
サーモン科学館はこれから一年で最も面白い時期を迎えます。
今からとても楽しみです。
(K.N)
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