お目当てのカラフトマスやコマイに混じり、ひときわ大きな魚体が姿を現した!
小型定置網上げ作業風景 |
アメマスであることはわかったが、事態をのみこむには少し時間がかかった。
なぜなら、一緒のバケツに入っているカラフトマスが小さいのではないかと錯覚するほど
ばかでかいアメマスなのだ。いわゆる「モンスター海アメ」である。
捕獲された巨大アメマス(船上にて) ちょっと窮屈なのでアメマスだけ別のバケツに入れることに。 |
「このアメマスだけは・・・なんとしても生かそう!!」と心の中でそう決意した。
科学館に到着後、どうしてもサイズを測ってみたかったが、これだけ大きい魚だと計測も一苦労だ。あまり手間とって、魚が弱ってしまっては元も子もない。
結局、学芸員が手を当てて、ざっと手尺で測ってみることに・・・。
結果、どうやら確実に全長70cmは超えているとのこと。
そのまま無事に生きのびることを願いつつ、大水槽へと入れた。
現在、大水槽には多数の海水魚とともにカラフトマスやサクラマスの群れ、アメマス・・・のほかに、以前からいる大水槽生態系の頂点に君臨するイトウが1尾入っている。
搬入作業がひと段落してから、大水槽に入れたあのアメマスを探した。
「いた!!」
大水槽の真ん中にイトウと並んで泳いでいる。
「やっぱり、でっかいな~」驚嘆の声がもれた。
しかも、大水槽の主であるはずのイトウとほとんど変わらぬ大きさではないか!!
あのイトウはたしか全長80cmほどはあったはずだ!!
その堂々たる魚体にくわえ、降海アメマスならではの銀ピカで美しい魚体に大水槽上部から差し込む青白い自然光が映え・・・
その神々しいばかりの輝きに目を奪われ、しばし時間の経つのを忘れ、見入ってしまった。
私の知る限り、これほど大きな生きたアメマスの展示は聞いたことがない。
「アメマス生体展示史上最大の個体では?」頭の中をそんな言葉がよぎった。
大水槽の主の世代交代の日も近い?かもしれない・・・。
銀ピカの魚体が美しく輝く巨大アメマス |
(K.N)
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