幸いの好天にも恵まれ、多くの方にご来館いただきました。
ありがとうございますw <m(__)m>
皆さんをお迎えする受付カウンターに、
ひっそりと新たな仲間が登場♪
ぽつん、と置かれたワイングラス。
なぜ?? なに??
今回もマニアックな長文になります。
お付き合いください。
↓↓↓
このワイングラスを覗きこむと、
小さな白い粒々が・・・。
マメシジミ(の仲間)という二枚貝です!!
大きなもので数mm、ちょうど生米を二つに割ったくらい、
(色的にもサイズ的にもそんな感じ・・・)
ですが、よく見るとちゃんとシジミの格好をしています。
森の中の小さな流れや沼などに住む淡水の貝です。
国内には、何種類かのマメシジミ類が生息しているようですが、
その分類や研究は、まだあまり進んでいないようです。
いかんせん、このサイズ・・・。
なぜワイングラスなのかというと、
普通の水槽や容器では、底に沈んでいる粒々がうまく見えず、面白味もない・・・。
ワイングラスのような足の長い容器であれば、横からでも見やすい!
と思ったのですが、ちょっと思惑通りにはいきませんでした・・・。
下から見上げると、
こんな感じ♪
よくよく見ていると、
小さいながらも動きがあり、
底の方でごそごそと動いているのですが、
驚愕の出来事!!
器用に足を使って、ガラス側面を登っているものがいました!!
(画像赤丸内)
足を長く伸ばして(といっても数mm)、登っていきますw
(さすがに水面より上に出ることはなさそうです)
自然界では、地味~な環境に、地味~に暮らしているごく小さなマメシジミたち。
きっと誰からも見つけられることなく、ひっそりとその営みを続けているのでしょう。
そして、彼らが暮らすような場所は、ちょっとした人間の都合で奪われてしまうこともあるでしょう。
人知れず暮らしている彼らが、
人知れずこの世からいなくなってしまわないことを、願わずにはいられません。
私に今できることは、こうして彼らの存在を多くの方に知ってもらうことだと思っています。
とはいえ、地味~に展示していますので、
本日ご来館いただいた多くの方の内、このワイングラスに気づいていただいた方は、
どれほどいたのでしょう??
ま、私が初めてこの貝と出会った時のように、
「こんな小さな貝がいるんだ~!!」
と思っていただければ、「よし!」ということで。
さらに続く長文・・・。
マメシジミ展示裏話))
今回のマメシジミ展示にあたり、ちょうど調査のため来町されていたG大の先生方にいろいろとご教授いただきました。特に、淡水二枚貝をこよなく愛するTD女史には、多大なるお知恵を拝借しました。皆様にこの場を借りて感謝申し上げます。
「ひょっとしたら、マメシジミの生体展示は国内唯一じゃない!?」
という先生の言葉に、大いに盛り上がり・・・、
「ワイングラスを使ってみようと思っているんですが・・・」という私の案に、
先生から「この際、スワ○フスキーのグラスかなんかがいいんじゃない?」
というアイデアを頂き、
「そうですね!! バ○ラのショットグラスあたりも探してみます!!」
と勢いで答えましたが、
結局いつも通り、ダ○ソーのお世話になりました・・・。
これも、一人ひそかに進行している「ミクロプロジェクト」のひとつでしたw
(T.N.)
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