2017年6月1日木曜日

「稚魚コーナー」に学ぶ

標津サーモン科学館には,サケ科魚類の稚幼魚が多数展示されている「稚魚コーナー」があります。



その中に,お馴染みのサクラマス(ヤマメ)の水槽があり,可愛らしい幼魚が展示されているのですが・・・

 
 ヤマメ(サクラマス)

この水槽に入ってからのナワバリ争いの結果,すでに幼魚間の順位が決まりつつあるようです。



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下の写真の最も左側にいる幼魚が一番強いボスで,そのナワバリとして水槽の半分ほどの広大なスペースを独り占めしています。



わが物顔で餌を自由に摂ることができるので,どんどん大きくなっていくボス。

一方,他の幼魚は,ボスからの攻撃や威嚇を受けてしまい,思うように餌を摂ることができません。ですので,この水槽内でボスを逆転するほど成長するのはほぼ不可能なのです。
こうして一度ついた体の大きさの差は,季節が進むにつれ,より広がっていくことになります。
稚魚コーナーのヤマメたちからも,自然界の厳しさを垣間見ることができます。
 


こんな観点から,当館の魚たちを眺めるのも一興かもしれません。

(T.T.)

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