2019年3月1日金曜日

大西洋地域のサケマス

サケ科魚類の元々の生息域は北半球の温帯から極域にかけて。日本周辺を含む太平洋地域に加え,ヨーロッパなどの大西洋地域が原産のサケ科魚類もいます。今回は,その代表格であるサルモ属魚類のタイセイヨウサケとブラウントラウトを取り上げます。


タイセイヨウサケ(館内大水槽前の解説モニターより)

タイセイヨウサケは北欧のノルウェーなどで盛んに養殖されており,日本では主な養殖サケの1つとして流通しています。商品名は「サーモン」や「アトランティックサーモン」など。主に刺身や寿司ダネとして利用されています。

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世界的にみて,タイセイヨウサケ(アトランティックサーモン)の養殖生産量はサケ科魚類の中で最も多い(館内掲示資料より)

なお,タイセイヨウサケはサクラマスなどと同様,降海型と河川残留型(生活史二型)が出現するサケ科魚類として知られています。当館では,「稚魚コーナー」にて本種の幼魚を生体展示していますので,ぜひご覧いただければと思います♪


 「稚魚コーナー」のタイセイヨウサケ幼魚

一方,ブラウントラウトは,日本では外来種として知られ,道内でもいくつかの水系で定着しているようです。現在,北海道では,ブラウントラウトの分布拡大を防ぐため,北海道内水面漁業調整規則により本種の移植放流が禁止されているのでご注意を。


 ブラウントラウト(道内河川にて捕獲)

なお,ブラウントラウトも生活史二型を有するサケ科魚類で,道内でも降海型個体が確認されています。本種も当館「川の広場」と「稚魚コーナー」で生体展示していますよ~

「川の広場」のブラウントラウト(中央の一番大きな魚)

 (地域おこし協力隊サーモン科学館支援員:T. T.)


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