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ビワマス雌親魚(撮影:尾田昌紀博士)
湖内における,または河川に遡上したビワマスは降海型サクラマスとよく似ていますが,サクラマスと比べ,目が若干大きいと言われています。
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降海型サクラマス雌親魚
ただし,その生活史はサクラマスというよりサケ(シロザケ)の方に似ています。つまり,河川残留型となる雄の一部を除けば,生活1年目の春から初夏にかけて川を下り湖で数年過ごした後,多くは3~5年魚として秋に繁殖のため河川に遡上します。繁殖後,全ての遡上親魚は死んでしまいます。
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ビワマス雄親魚(撮影:尾田昌紀博士)
サクラマス種群の遺伝的関係を調べた研究の中には,この種群の祖先種からビワマスが最初に出現(分化)し,その後,サクラマスなどが出現したことを示すものがあります。しかも興味深いことに,ビワマスが出現した時期は,琵琶湖が現在の形に成り始めた約50万年前と推定されるのだそう。
現在,展示中のビワマス稚魚にはまだパーマークが付いていますが,雄の一部を除けば,春から初夏にかけて銀毛化(スモルト化)するはずです。今の可愛らしい姿も良いですが,銀毛化して少し大人びたビワマスを見るのも楽しみです。
「稚魚コーナー」のビワマス稚魚
(地域おこし協力隊サーモン科学館支援員:T. T.)
標津サーモン科学館は、2~4月は水曜休館となります。
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