通常の開館作業後、姿が見えない学芸員。普段からあれこれと忙しくしているので、それはよくあること。しばらくして満足した表情で姿を現しました。
で、その成果品がこちら ↓↓↓
以下、マニアックな長文になります・・・
当館の多くの淡水水槽は、地下水を利用した「新水垂れ流し式」の構造です。
「稚魚コーナー」の水槽では、
左上のホースから新しい水が注入され(黒い矢印)、右上のパイプ上部から排水される仕組みです(赤い矢印)。これで常に新しい水が循環されているわけですが、どうしても底部に食べ残しの餌や糞などのゴミがたまってしまいます(これを細いホースを使って除去するのも、毎朝の作業・・・)。
で、それを改善する新たな仕掛けですが・・・
左上のホースから常に給水される(黒い矢印)のは同じ。右側のU字型のパイプとホースの組み合わせが「肝」。
給水され赤いラインまで水がたまると、パイプとホースの中のエアー(空気)が排出され、底部のパイプ(青矢印)からたまったゴミとともに排水。黄色いラインまで水位が下がると、パイプに切れ込みが入っており(緑矢印部分)、エアーが入って排水が止まる。その際に水面部分に浮いているゴミを排出。排水が止まり、赤いラインまで再び水がたまる・・・。
サイフォンの原理を利用しているだけなのだそうですが、説明を受けてもわかるようなわからないような…。パイプの長さや内径などにいろいろ「肝」があるそうです。
排水され水位が下がった状態
なんでも、数年前から構想はあったそうですが、思うようなパーツがなかなか手に入らず、今回手ごろなホースを入手したことから、一気に実現に向かったそうな…。
本日、いくつかの水槽に導入。1日様子を見たところでは、なかなか上々の結果のようですw
全国のアクアリストの皆さん!
詳しい仕組みを知りたい方は、学芸員までw
私に聞かれても、イマイチ理解できてませんから・・・(汗)。
定期的に水位が変化する水槽・・・
いろいろ面白い水槽作りに応用できるかも?…w
(T.N.)
*このネタが「面白い!!」と思ったあなたは、「マニア」確定ですw
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