私は8月4日~8月10日の7日間,学芸員実習で標津サーモン科学館にお世話になっていました。
北海道弁が飛び交う科学館は,道産子の私にとって居心地が良かったです。
今回の実習で初めてこの科学館を訪れましたが,様々な種類・サイズのチョウザメに出会い,その可愛さに目覚めました (^▽^)/
科学館ではチョウザメの指パク体験ができます(手をチョウザメにパクパクされる体験コーナーです)。
実習中ほぼ毎日,指パク体験コーナーで来館される方へ案内をさせていただきました。
チョウザメの顔を見て恐がるお客さんが多くいらっしゃいましたが,
1度体験するとチョウザメの感触に病みつきになる方が続出していました(^^)
チョウザメ類は条鰭綱軟質亜綱に属している,れっきとした硬骨魚類です。
ですが,名前に“サメ”がつくことから,軟骨魚類のサメと混同されることがあります。
ダウリアチョウザメ
チョウザメはなぜ名前に“サメ”が入っているのか??
それは外見がサメに似ていることや,鱗が蝶のような形をしていることなどが,名前の由来といわれています。
蝶のような形の鱗ってどんなだろう?と思ったので,観察してみました。
↓↓↓
チョウザメの硬鱗(取り出されたもの)
チョウザメの鱗は体に沿って5列に配置されています。
魚類の鱗は構造から4グループに分けられます。
チョウザメの鱗はガノイン鱗(硬鱗)とよばれ,外層がガノイン(硬鱗質)とよばれる厚いエナメロイドで覆われています。
ところで,私たちの歯には,象牙質の層があり,皮膚感覚を受け取る器官として機能しています。
シーラカンス目やハイギョがもつコスミン鱗(象牙質を含む4層からなる鱗)や,軟骨魚類(サメ類・エイ類)の楯鱗にも象牙質層があり,同じく皮膚感覚を受け取る器官として機能しています。人の歯の皮膚感覚はこれが受け継がれたものだと考えられています。また,新鰭亜綱の硬骨魚類では,側線鱗・側線孔の皮膚感覚として受け継がれていると考えられています。
他に鱗は,体表の保護や,水中にあるカルシウムやリンなどの貯蔵・排泄の機能を果たしているといわれています。
チョウザメ類は硬い鱗を持っていますが,魚の種類によっては鱗が無いものや,鱗がはがれやすい魚もいます(食卓にのぼる魚でも,漁獲され水揚げされるときに魚同士がこすれて鱗が剥がれてしまっている魚もいます)。
鮮魚を見たときや科学館にいらした際には,ぜひお魚の鱗にも注目してみてはいかがでしょうか。面白い発見があるかもしれません! (^▽^)/
以上,実習生のM.Y.でした。
(TK大学:M.Y.)
標津サーモン科学館のFacebookも
ヨロシクネッ♪
0 件のコメント:
コメントを投稿