「流氷がこの時期まであることと、漁業の状況について、
ちょっと話を伺いたいんですが・・・」
というテレビ局からの電話。
あれやこれや、やり取りの結果、
翌朝の漁船に同乗しての活魚作業に、取材クルーも同行することになりました。
その結果・・・、
昨日(5月7日)夕刻、HBCテレビ「今日ドキッ!」内で、
・標津沖にも例年より流氷が居座っている
・水温が上がってないせいか、漁模様もさっぱりだ(漁師さん談)
・サーモン科学館の「海水大水槽」でも、
例年ならもっと入っているサクラマスが1尾しかいない(館長談)
といった内容が放送されました・・・。
というプレッシャーを受けての本日(5月8日)朝の活魚作業・・・。
本日は私一人での同乗です。
朝から日差しもあって寒さを感じない、しかもベタ凪の海へ出漁です。
昨日で標津界隈の流氷もほとんど解けたようです。
仕掛けてある定置網は、流氷に備えて沈めてある状態。
(網の仕掛け自体は海中にあるが、流氷に持ってかれないよう
水面に近い部分が少ないようにしてあるようです)
4か所仕掛けてある網の内、今朝は陸に近い2か所のみ起こすということに・・・。
万全の状況でない上に、チャンスも少ない!!
(おまけに前日にもお目当てのサクラマスは獲れていない)
という網起こしの結果!!
全体の量は少なかったものの、
奇跡のようにサクラマス1尾が入っていました \(^o^)/
件の館長が来ないから、サクラマスが獲れるんじゃないかという漁師さんの思惑通りの結果となりました。
無事、館内「大水槽」へ収容w
やっぱり、マツカワに追い掛け回されていましたが。
現在、2匹のサクラマスを展示中です♪
という、本日の午後・・・、
「これ、なんだぁ~~~???」と、
けったいなものを持参した漁師さんのご来館w
「ナニコレ????」
↓↓↓
裏側
私も初めて目にする物体でしたが、
さすがの館長は思い当たる節があるらしく、さっそく図鑑をパラパラ・・・。
体側には棘のようなモノが・・・
結果、「オニヒゲヒザラガイ(もしくはその近縁種)」であろうという結論。
岩場にへばりついているのを目にするヒザラガイのグループ、
通常はワラジムシかアルマジロを彷彿とさせる蛇腹状の殻を持っているのですが、
その殻が矮小化し筋肉内に埋没しているようで、全体的にブニョブニョとした触感です。
今回、野付半島外海で、ホタテ漁に入ったということですが、
「息子に聞かれて、困ったんだわぁ~」という漁師さんも、正体が判明し、納得のご様子でしたw
漁師さんが持ち帰ったので、展示はしていません。
(T.N.)
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