2012年11月30日金曜日

鮭料理その7: 『 標津産秋鮭のジンジャーソテー』

ここ数日、標津は気持ちのよい快晴が続いています。
いい天気の日はお弁当を持って、おでかけしたい気分になります♪
そんなわけで、本日はお弁当にも使える♪
『標津産秋鮭のジンジャーソテー』をご紹介しま~すw
いろどりも華やか♪



2012年11月29日木曜日

いよいよ・・・

吹く風は冷たいものの青空が広がり、穏やかな小春日和となった本日。

武佐岳

展望室からは、すっかり雪に覆われた山並みを見渡すことができました。山々の雪は根雪になることでしょう。

先日お伝えしましたが、サーモン科学館は12月1日から1月31日まで冬期休館となります。
いよいよ明日11月30日が今シーズンの最終開館日となります。

天気も良さそうですので、是非サーモン科学館へお出掛け下さいw


だから、というわけではないのですが・・・

2012年11月27日火曜日

イワナたちの婚姻色


昨日も、魚道水槽ではシロザケが産卵する感動的瞬間をお客様にご覧いただくことができましたw
 
 
サケの仲間は秋から冬にかけての時期に
産卵する種類が多く、科学館で飼育している魚でいうと、
ブラウントラウト、ブルックトラウト、アメマス、オショロコマ、レイクトラウト、タイセイヨウサケ、
ギンザケ、キングサーモンなどがちょうど今、産卵時期を迎えています。
 
シロザケは産卵時期が近くなると、雌雄ともに体色が婚姻色に染まり、
オスは上下のアゴが突き出て歯が鋭くなるなど、産卵期特有の容姿へと変貌を遂げます。
 
私個人的には、繁殖期こそ、その種が長い進化の歴史の中で培った各種がもつ魅力を実感できる
最も旬な時期だと思っています。
というわけで、最も旬なサケの仲間たちの表情をご覧いただきましょうw
 
下の写真はブルックトラウトのオスです。
ブルックトラウトは北米原産のサケ科イワナ属に属すイワナの仲間です。
したがって、オスの婚姻色にもイワナの特徴が表れています。
ハラビレ、ムナビレ、シリビレの先が白っぽく、お腹が赤茶色っぽく変わります。
またオスは多数回繁殖(生涯のうちで複数年にわたり繁殖する)である
イワナの仲間としては珍しく、繁殖期が近くなると背中がぼっこりと盛り上がります。
 
婚姻色に染まるブルックトラウトのオス(館内川の広場にて)
下の写真は産卵期のオショロコマ、同じイワナ属だけあって
婚姻色もどこか似ています。特にハラビレ、ムナビレ、シリビレなどのヒレが
白く縁とられているのがイワナ属の特徴・・・という気がします。

産卵期のオショロコマ(サハリン北部の川にて撮影)
館内でいい写真が撮れなかったので・・・
これも北米原産のイワナ属、レイクトラウト
(飼育棟にて採卵風景)
現在、レイクトラウトは展示していませんが、本州産イワナ、ブルックトラウト、オショrコマは館内で
ご覧いただくことができます。

(K.N.)


 

ラストチャンス!!

全道的に荒れ模様の本日。道東方面では、美幌峠が吹雪のため通行止めになりました。道路情報にも注意が必要な季節です。
先日からの雪と雨で、路面は所々ツルツルの場所があります。車の運転にもご注意くださいね。

ここ標津は、さほどでもなかったものの、時折湿った雪が横殴りに降っていました。


さすがに来館される方も少なく・・・


さて、
来月12月1日から1月31日まで、サーモン科学館は冬期休館となります。明日、水曜日は休館日ですので、29・30日が今シーズンのラストチャンスです。

「そういえば、今年はまだサーモン科学館に行ってないなぁ」というあなた!!

この機会にぜひご来館くださいねw

なお、少し気の早い話ですが、新年1月1~3日は恒例の「お正月特別開館」を予定しています。楽しい企画を検討中ですので、お楽しみにw

(T.N.)



2012年11月24日土曜日

チカの天ぷら

すっかり冷え込むこの季節。道内各地でチカのシーズンですね。冬はチカの甘みが増して美味しくなります。

というわけで、本日少々getしてきましたw

チカ

20cmオーバーの良型が揃いましたよw


サケ目に近いキュウリウオ目(ワカサギやシシャモも含まれる)の魚ですので、アブラビレがあります。

今日は、定番の天ぷらでいただきましょうw

2012年11月23日金曜日

標津産ホタテの炊き込みごはん

本日、標津は明け方の雨が雪へと変わり、

展望室から

サーモンパーク内も雪化粧・・・。

いよいよ冬本番といった感じです。

今回はお魚ではありませんが、標津の代表的な海の幸、ほたて
をつかったお料理をご紹介しま~す。

超簡単で、冷蔵庫にあるものでお手軽にできます!!
名付けて「標津産ホタテの炊き込みごはん!!」
皆さんもお試しあれ!!


標津産ほたてのたきこみご飯


2012年11月22日木曜日

作戦決行!!

抜けるような青空に恵まれ、日差しは穏やかなものの、2ケタまで上がらない気温が身を切る1日となりました。

明日から3連休ですね。多くの皆様のご来館をお待ちしております。
館外「観覧橋」は開放しておりますが、サケたちの遡上シーズンも終盤でもあり、川の濁りもあって、あまり魚の姿はご覧いただけない状況です。それでもしばらく見ていると、時折1匹・2匹と泳ぐシロザケの背中が目に付くかと思います。

サーモン科学館は、12月1日から冬期休館となります。「シロザケの産卵行動」の展示も今月いっぱいまでです。11月最後の週末(さらに3連休)、是非サーモン科学館へご来館くださいw


さて、3連休に合わせたわけではないのですが、先日ネタ振りをしておりましたとある作戦」を本日決行いたしました!!

2階展示室:「淡水熱帯魚水槽

ビニール袋を使って、慎重に水合わせ・・・。

2012年11月21日水曜日

相棒解散!!

ここのところ日ごとに、絆が深まっているアヒルシスターズとアイガモの神部くん。
姉妹であり、生まれた時からずっと一緒に成長してきたアヒルたちが仲がいいのは
当然かと思いますが、驚いたことに最近、血のつながりがなく、歳が離れたアイガモまでも
仲むつまじい関係になってきております。
先日は夜間キツネに襲われることをさけるために科学館玄関横に
収容されるアヒルたちが恋しくなったのか、心配になったのか・・・
朝、寝床から出てくるアヒルたちを神部くんがお迎えにくるようになりました。

そして、夜間アヒルたちと離れるのがさみしかったようで、
昨晩初めてアヒルたちと一緒に寝床に帰ってきたのです。
アヒルたち(左と中央)と初めて寝床に帰ってきたアイガモの杉下くん(右)
それもそのはず・・・実は一昨日の11月20日、約10年もの長きにわたって
サーモンパーク内の大池に住み、アイガモの神部くんの相棒でもあったコブハクチョウの
杉下くんが亡くなったのです。長年愛していただいた皆様、本当にありがとうございました。
そして、杉下くんの冥福をお祈りします。

急に相棒がいなくなってしまい、神部くんもさみしくなったのでしょう。
相棒との思い出を胸に早く立ち直り、これからはアヒルたちと供にサーモンパーク鳥社会を
盛り立てていってもらいたいと思います。

(K.N.)

2012年11月19日月曜日

衝撃の1日!!

昨夜の雨はどうやら雪に変わったようで、今朝はうっすらと積雪が見られた標津。


展望室から見た武佐岳は雪化粧。


午後になると雪化粧した知床連山が西陽に照らされていました。


さて、本日判明した衝撃の事実!!


2012年11月18日日曜日

すくすく育て♪

週末ということもあり、多くの皆様にご来館いただいた本日日曜日。標津では降雪はなかったものの、肌寒い寒い1日となりました。仕事柄「水仕事」が多いのですが、ちょっと濡れた手で外に出ると、数分で手がかじかんできます。

寒い中ご来館いただいた皆様、ありがとうございましたw

シロザケの産卵あり、水槽の掃除や水替えなどの日々のお仕事もあり、といった中で今日手を付けたのは、

「稚魚コーナー」

60cm水槽がずらりと並び、サケ科の稚魚を展示しています。ほとんどの魚種は、サーモン科学館で毎年採卵し、類代飼育しています。

当然飼育していると稚魚たちが成長していきますので、水槽内が過密・手狭になってきます。本日は、いくつかの水槽で魚の入れ替え作業・・・。

2012年11月17日土曜日

シロザケの産卵:動画

現在展示中の「シロザケの産卵行動」。

本日お昼過ぎの産卵に立ち会うことができましたw
(今回は動画で紹介します)

産卵する場所を決めたメスは、尾ビレを使って川底の砂利を掘り下げていきます。徐々にすり鉢状の窪みが出来上がり、中央にこぶし大の石が数個配置されます。

この石の下や隙間に卵が収まりますので、この石の配置には結構こだわります。気になる石を尾ビレや尻ビレの先端で触っては、周りの砂利を掘って窪みに落とし込んでいきます。


産卵床完成間近の堀り行動

最初は主に尾ビレを使って掘り下げていきますが、完成が近づくと尻ビレも使って上から押さえつけるような掘り方になります。水流を上から当て、石の間の細かい砂などを取り除いているようです。

2012年11月16日金曜日

やさしいお姉様がお迎えに・・・

昨晩、外に出てみると、顔に冷たいものがあたり、
もしや初雪か!?思いました。
今朝、外に出てみると、草木に霜が降りていましたが、
雪はみられませんでした。
先日は阿寒でも雪が降ったそうで、あと数日中にも
標津でも雪がみられるかもしれません。
 
冷え込みがいっそうきつくなってきましたが、
アヒルたちは今日も朝から元気におでかけです。
最近、キタキツネに襲われないようにと、箱入り娘のアヒルたちは
夜間は科学館横に収容し、朝になると再び職員が中庭のドアを開けると、
公園内へと待ちかねたように走って出ていきます。
 
先日、アヒルたちが閉館間際になると、定時にしっかりと戻ってくると
お伝えしましたが、最近、また新たな動きがありました。
 
本日の主役はアヒルたちの頼れるお姉さん、アイガモの神部クンです。
(女のこなのに何でクンなの?というのは気にしないでください)。
ここ数日、アヒルたちが毎朝科学館横から出てくるのを覚え、少しでも早くアヒルたちに
会いたいようで、朝9時前後になると科学館玄関横までアヒルたちを
お迎えにきてくれるようになりました。かわいい妹たちのことが心配なのでしょうか?
鳥たちの心のうちはわかりませんが、とっても癒されましたぁ~。
アヒルたちを先導するアイガモの神部姉さん
(K.N.)

鮭料理その6: 『標津産鮭の味噌鍋』

日に日に寒くなり、『そろそろ雪が降るね~』 『タイヤ交換した?』が挨拶代わりに…


昨夜はグッと冷え込んだので、友人とこんな鮭料理を楽しみました!
(またまた画像がありません……汗)


写真がないのでイメージ図でご勘弁。

2012年11月15日木曜日

ザリザリw

館内「川の広場」の一角にて展示中の「ニホンザリガニ」。
今朝、残念ながら脱皮不全で死んでしまいました。

あいにくストックもなかったので、町内某所にて採取してきました。

ニホンザリガニ

他のザリガニに比べると小型で迫力には欠けますが、その寸詰まりなフォルムに言い知れぬ魅力があります。


数匹収容したので、小競り合いを繰り返し、動きがあって見ていて飽きませんw


一番大きなこの子は、さっそく一番いい住処をゲットしたようです。

2012年11月13日火曜日

鮭料理その5: 標津産鮭のフライ

 
鮭の遡上時期はピークを過ぎましたが、鮭の町・標津町では
毎日のように食卓をにぎわす鮭たち。
産卵が近くなると、鮭の身の脂分がへってきます。
焼き鮭にするには脂ののりが少し足りないかな?ってときには
 
こちらの食べ方!
鮭のフライをご紹介しま~す。
 
標津産鮭のフライ

カワシンジュガイ類、お魚と共生へ水槽リニューアル


以前から科学館内川の広場「北海道の生き物コーナー」に展示されていたカワシンジュガイ。

カワシンジュガイは北海道、本州とサハリンなどに生息する淡水棲の2枚貝で、幼生の時期にサケ科魚類のエラに寄生することで知られています。したがって、サケ科魚類がいないところでは
カワシンジュガイ類はその生活史を全うできないのです。そんな理由から、サケ科魚類が減少している地域ではカワシンジュガイも同様に減少している例が見られます。

つい最近(2005年)まで、日本にはカワシンジュガイ属の貝はカワシンジュガイの1種しか生息していないと考えられていましたが、研究者によるDNA分析などの詳細な調査が進み、実は幼生の時期にヤマメに寄生するカワシンジュガイアメマスに寄生するコガタカワシンジュガイ2種が生息していることがわかりました。

この2種は繁殖時期や寄生時期のちがいのほかに貝殻の見た目にも若干の違いがみられます。

そんなカワシンジュガイ類の興味深い生態をよりわかりやすくご紹介できればと思い・・・
またこのたび、それぞれの貝の宿主(寄生対象)となるヤマメ、アメマスを新たに水槽の中に入れたらどうかという実習生からの提案を受け、水槽の中央に仕切りを入れ、
右側にコガタカワシンジュガイとアメマスを、左側にカワシンジュガイとヤマメを入れてみました。
さらに、今回実習生が制作した実習課題である解説パネルを加え、
展示内容をリニューアルしました。

うまくいけば・・・カワシンジュガイの幼生放出時期の5月~8月になると、水槽内で同居中の
お魚たちにカワシンジュガイ2種の幼生が寄生することでしょう。






改良前




改良後
                                                                                                                                        (K.N.)


 

H24 実習生日記 11月13日 その2

TN大学のTKと申します。今日で9日間の実習が終わろうとしています。
標津サーモン科学館ではたくさんのことを学ばせて頂きました。
もちろん!サケ科魚類の素晴らしさも実感できました。
彼らは勇敢な戦士たちだと私は思っています。
ところでみなさんこの子をご存じですか?
フサギンポ
タウエガジ科のフサギンポちゃんです☆
大水槽横の小さな水槽にいるので目立ちにくいですが、
私のイチオシはこの子です(#^.^#)
ぜひご覧ください!☆
 
今回作成した展示物(上中央)
 
これは、私が実習中に展示したドクターフィッシュの概要です。
これで少しでもドクターフィッシュのことを知って頂けたらなと思います。
ということで(^v^)みなさん!!
ぜひ標津サーモン科学館に遊びに来てください(^_^)/~!!
 

鮭料理その4: 鮭・じゃがいも・きのこのミルクグラタン

今回は鮭料理の第5弾!

でも写真ないです。すみません(汗)

でもでも・・・下のレシピを見ていただければ、
この料理のおいしさが伝わってくることでしょうw

サケとミルクはけっこう相性いいんです!

秋の味覚満載!
名付けて・・・
鮭・じゃがいも・きのこのミルクグラタン!!!

みなさん、ぜひおためしください!!!

H24実習生日記:11月13日 その1


こんにちは、11月4日から博物館実習に来ているTN大生の F です。

今日は、先ほど完成した実習課題の展示ポスターを紹介したいと思います。

私のテーマは、「カワシンジュガイとコガタカワシンジュガイ」です。
展示ポスターの掲示と共に、少しだけ水槽の中身も変えました。

今回の展示で、カワシンジュガイとコガタカワシンジュガイについて、
理解しやすくなったと思います♪

是非是非、サーモン科学館まで見に来てくださーい!!

写真は、カワシンジュガイ水槽の改良前と改良後の写真です。


(TN大生 F)

改良前
 
改良後

2012年11月12日月曜日

賑やかになりました♪

本日は、サケの定置網漁船に同乗しての活魚作業。早朝4時出港です!!

その結果・・・、


少しさびしくなっていた「海水大水槽」にシロザケを投入し、賑やかな水槽になりましたw


現在、(比較的長生きしてくれている)マンボウ2匹とともに群れ泳ぐシロザケをご覧いただけます。


今回の漁では、「ザッパ」と呼ばれるシロザケ以外の魚が多かったということで、


鮭料理 その3: ちゃんちゃん焼

標津はここ連日、11月とは思えないほど毎日のように雨が降っています。
11月にこれほど雨がふったのは21年間のサーモン科学館史上でも例がないとのこと。
そして、気温はぐんぐん下がり、今朝はなかなかの冷え込みようでした。
ついに館内のボイラー暖房スイッチを入れることになりました。
お客様にも外が寒い分、館内で温まっていただけたらと思います。

そして、本日は鮭料理の定番中の定番、キング・オブ・鮭料理、
北海道の漁師町の名物料理であり、ジンギスカンや石狩鍋とならび、北海道を代表する
郷土料理ともいわれる「ちゃんちゃん焼き」をご紹介します~w


キング・オブ・鮭料理! 「ちゃんちゃん焼き」

2012年11月11日日曜日

サケの日w

ご存知の方も多いでしょうが(?)、本日11月11日は「サケの日」。
漢字の「鮭」の字の右側「圭」の字をばらすと、「十一十一」となることからとったようです。

それならば、「カエル(蛙)の日」も今日でいいんじゃないかと思ったのですが、「カエルの日」は6月6日だそうです。鳴き声の「ゲロ(6)ゲロ(6)」にちなんだそうな・・・。


久しぶりに青空に恵まれた今日、遠くに臨む知床の山並みは、白く雪化粧を施していました(画像は遠音別岳)。


さて、本日も「魚道水槽」で産卵したシロザケの卵掘り作業

産卵後にメスザケがかぶせた小砂利を取り除くと、こぶし大の石が表れます。
この下に、卵が収まっています。


2012年11月10日土曜日

東京農業大学:実習

本日は網走から東京農業大学の皆さんがご来館。


まずは、サケ科魚類全般についてのレクチャー。
日本人にとって身近な魚ですが、一般的に知られているイメージと、実際の生態にズレがあることも多くあります。また、それぞれの種で暮らしぶりも多岐にわたり、「ざっくり主だったポイントだけまとめた」レクチャーですが、その情報量は相当なものです。今回は生物系の学科の皆さんなので、学芸員のトークにも力が入ります。

続いて、

シロザケの人工授精作業

メスの腹から卵を取出し、オスの精子を絞りかけます。この段階ではまだ受精しておらず、


真水の中に投入すると、精子が活性化し、受精となります。

皆さんが見守る中、数千の新たな生命が誕生しました。



さて、以前紹介した「サケ撲殺棒」に続いて、マニアックなお道具紹介コーナーw

↓↓↓

2012年11月8日木曜日

群れ泳ぐ煌めき

昨晩から朝方にかけて暴風雨に見舞われた標津。
標津川は増水し、本日は観覧橋は閉鎖とさせていただきました。明日以降、水位が戻り次第、また開放するようにします。

さて、


現在、館内あちこちの水槽にサクラマスの稚魚(ヤマメ)を展示しています。

2012年11月7日水曜日

シロザケの産卵:その後

*標津サーモン科学館は、11月は水曜日が休館日となります。ご注意ください。


昨日(11月6日)、町内標津小学校の皆さんがご来館。シロザケの産卵行動を観察しました。

滞在時間中(約3時間)に、皆さんが期待する「産卵の瞬間に立ち会えるか」が勝負?となります。長年の経験からある程度予測はつくものの、最後は魚次第のことなので、担当する学芸員他スタッフ一同ヤキモキしながら見守ります。

今回は1時間ほどの待機時間で、無事2組の産卵の瞬間を観察することができましたよw

さて、この卵たちですが、そのままにしておくと翌日別のメスが産卵する際に掘り返されてしまうことになるので、取り出さなければなりません。

夕方、閉館時間に行われる「卵掘り」の作業。
日没が早くなり、この時間になると辺りは夕闇に包まれます。

2012年11月5日月曜日

シロザケの産卵

すっかり寒くなりましたね。
時折さす日差しは心安らぐ暖かさを恵んでくれますが、短時間の外作業でも上着が必要な冷たい風が吹いた今日1日。

先日11月1日よりスタートした、「シロザケの産卵行動展示」。
今日は産卵の瞬間に立ち会うことができました。


卵を産むくぼみを尾ビレを使って掘り下げるメスと、その周りをうろつくオス。
自然状態では、他のオスを追い払うケンカが絶えずおこりますが、隔離された展示面では、産卵の瞬間までオスの仕事は特にありません・・・。

そして、産卵の瞬間w

2012年11月4日日曜日

人工授精体験学習

お知らせしておりました「秋の実習:シロザケの人工授精体験学習」、本日実施しました。


作業に入る直前に、学芸員が握っている棍棒で、サケの頭部を叩き殺します(今回は小さなお子さんがご参加のため、予め作業済み)。残酷なような気もしますが、大きなサケが暴れると繊細な作業がうまくいかなくなることもありますし、速やかに殺すことで必要以上にサケに苦痛を与えないともいえます。

うまく頭部の急所を叩くと、一瞬感電したように細かく震え、その後動かなくなります。不思議なもので、石などで叩くと形を崩してしまったり、後で再び暴れだしてしまったりすることもあります。
アイヌの人々も、この棒を「イサパキクニ」と呼び、神聖なものとしてミズキやヤナギの木で作ったといいます(諸説あり)。現在でも、漁師さんや釣り人などは、棍棒や木槌などを使っています。

クニマスの親せきたち

富士湧水の里水族館では世界初のクニマスの赤ちゃんの生体展示が
おこなわれたようで、サーモン科学館としてはうらやましいかぎりです。
クニマスこそいませんが、サーモン科学館にも
クニマスのしんせきのヒメマス(ベニザケ)という魚の展示をおこなっております。
いつかはクニマスも展示してみたいものです。
 
稚魚コーナーにて展示中のヒメマスの赤ちゃんたち
アラスカ、カナダ、ロシア極東カムチャッカ半島では9月くらいになると、真っ赤なベニザケが群れをなして遡上し、その体色の鮮やかさは川が真っ赤に染まるほどだといいます。
北海道のいくつかの湖や河川でも個体数は少ないものの10月から11月にかけて見ることができます。
実は過去にサーモン科学館でも産卵期の真っ赤なベニザケを展示したことがあるんです。
そのときは中水槽で展示され、多くのお客さんにご来館いただきました。
またチャンスがあればやってみたいものですw
真っ赤なのが海に降りたタイプでいわゆるベニザケ
茶っぽい色が湖で生活しているタイプ
(K.N.)                        

2012年11月3日土曜日

芸術の秋

最近、秋も深まり、冬がすぐそこまで来ているのを感じます。
秋といえば・・・芸術の秋。
2階談話室ではお絵かきコーナーが相変わらず
ひそかな人気スポットとなっています。
館内で見たお魚を描いたり、人それぞれ思いのままに
色鉛筆を走らせています。
 
先日、自宅の整理をしていたら昔、色鉛筆で描いたイトウの絵を発見しました。
野生イトウの躍動感を表現しようと思ったらこんな絵になりました。
私、実はけっこう絵描くの好きなんです!!
今みると、尾ひれを全部入れた方が・・・
もっと獰猛な感じがよかった・・・などなどいろんな反省点がありますが、
良い思い出です。
 
皆さんもぜひ談話室でトライしてみてください!!
無心になれますよ~w
 
色鉛筆で描いたイトウ


                     ↓使ったのは40色の色鉛筆

                                                                                                                                           (K.N.) 



2012年11月2日金曜日

日々のお仕事シリーズ:vol.5

展望室から:サーモンパーク敷地・標津川を臨む

昨晩は未明から強い雨・風に見舞われた標津。昼前には、嵐もひと段落し、青空に恵まれました。

町内の街路樹やサーモンパーク内の木々は、強い風で大分葉を落としました。場所によっては、道路一面落ち葉が敷き詰められている場所も・・・。

それでも、ご覧の通り紅葉の色付きを残した木々と、抜けるような秋空が、すがすがしいコントラストとなっていましたよ。


肌寒い日が多くなってきた近頃では、こんな穏やかな日差しがありがたい・・・。
こんな日にやっておきたいお仕事は、色々あるのですが・・・、

本日の相棒、「捕虫網

2012年11月1日木曜日

「シロザケの産卵行動展示」スタート!!

昨日の作業を経て、本日より「魚道水槽」ではシロザケの産卵行動の展示がスタートしましたw


これまでの水路に仕切り板を入れて区切り、左右の展示面にそれぞれシロザケのペアを投入しています。
若干の筋肉痛を抱えながら、サケたちの様子を見守る私たちスタッフ…。

シロザケのペア(左:メス・右:オス)

シロザケの産卵行動は、概ね以下のように進行します。

・メスが産卵場所を決める(口先を底面につける・尾ビレを使ってあちこち試し掘りをする)
・産卵場所を決め、産卵床(産卵床:卵を産む場所)を掘り下げる
・オスとメスがタイミングを合わせて、産卵・放精
・産卵床を砂利で埋める

産卵の瞬間に立ち会えるかどうかは、タイミング次第ですが、メスが砂利を掘る行動(「掘り行動」と呼んでいます)は、目にしていただく機会が多いと思います。

産卵行動の状況は、お近くのスタッフに気軽にお声かけくださいね。

1時間以内に産卵する可能性が高い状況になったら、館内放送でお知らせしています。お時間に余裕のある方は、是非お付き合いください。

学芸員は、この「1時間予報」を外さないことをモットーとしています。これまで、9割以上の確率で、「1時間予報」を的中させています。

今週末11月3・4日の「秋の実習」も、引き続き参加者募集中ですw

(T.N)