作業に入る直前に、学芸員が握っている棍棒で、サケの頭部を叩き殺します(今回は小さなお子さんがご参加のため、予め作業済み)。残酷なような気もしますが、大きなサケが暴れると繊細な作業がうまくいかなくなることもありますし、速やかに殺すことで必要以上にサケに苦痛を与えないともいえます。
うまく頭部の急所を叩くと、一瞬感電したように細かく震え、その後動かなくなります。不思議なもので、石などで叩くと形を崩してしまったり、後で再び暴れだしてしまったりすることもあります。
アイヌの人々も、この棒を「イサパキクニ」と呼び、神聖なものとしてミズキやヤナギの木で作ったといいます(諸説あり)。現在でも、漁師さんや釣り人などは、棍棒や木槌などを使っています。
続いて、
メスの腹から、卵を取り出し、
オスの腹を絞って、精子をかけ、
優しく混ぜ合わせます。
この後、真水に漬けることによって精子が活性化し、受精となります。
今日生まれた、たくさんの生命。
これから、静かに誕生の時を待ちます。そして数年後、またこの標津の海へ・川へ帰ってきてくれれることでしょう。
今日参加してくれた皆さんの食卓に並ぶことになるかも??
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!!
(T.N.)
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