以前から科学館内川の広場「北海道の生き物コーナー」に展示されていたカワシンジュガイ。
カワシンジュガイは北海道、本州とサハリンなどに生息する淡水棲の2枚貝で、幼生の時期にサケ科魚類のエラに寄生することで知られています。したがって、サケ科魚類がいないところでは
カワシンジュガイ類はその生活史を全うできないのです。そんな理由から、サケ科魚類が減少している地域ではカワシンジュガイも同様に減少している例が見られます。
つい最近(2005年)まで、日本にはカワシンジュガイ属の貝はカワシンジュガイの1種しか生息していないと考えられていましたが、研究者によるDNA分析などの詳細な調査が進み、実は幼生の時期にヤマメに寄生するカワシンジュガイとアメマスに寄生するコガタカワシンジュガイの2種が生息していることがわかりました。
この2種は繁殖時期や寄生時期のちがいのほかに貝殻の見た目にも若干の違いがみられます。
そんなカワシンジュガイ類の興味深い生態をよりわかりやすくご紹介できればと思い・・・
またこのたび、それぞれの貝の宿主(寄生対象)となるヤマメ、アメマスを新たに水槽の中に入れたらどうかという実習生からの提案を受け、水槽の中央に仕切りを入れ、
右側にコガタカワシンジュガイとアメマスを、左側にカワシンジュガイとヤマメを入れてみました。
さらに、今回実習生が制作した実習課題である解説パネルを加え、
展示内容をリニューアルしました。
うまくいけば・・・カワシンジュガイの幼生放出時期の5月~8月になると、水槽内で同居中の
お魚たちにカワシンジュガイ2種の幼生が寄生することでしょう。
(K.N.)
またこのたび、それぞれの貝の宿主(寄生対象)となるヤマメ、アメマスを新たに水槽の中に入れたらどうかという実習生からの提案を受け、水槽の中央に仕切りを入れ、
右側にコガタカワシンジュガイとアメマスを、左側にカワシンジュガイとヤマメを入れてみました。
さらに、今回実習生が制作した実習課題である解説パネルを加え、
展示内容をリニューアルしました。
うまくいけば・・・カワシンジュガイの幼生放出時期の5月~8月になると、水槽内で同居中の
お魚たちにカワシンジュガイ2種の幼生が寄生することでしょう。
改良前 |
改良後 |
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