本日お昼過ぎの産卵に立ち会うことができましたw
(今回は動画で紹介します)
産卵する場所を決めたメスは、尾ビレを使って川底の砂利を掘り下げていきます。徐々にすり鉢状の窪みが出来上がり、中央にこぶし大の石が数個配置されます。
この石の下や隙間に卵が収まりますので、この石の配置には結構こだわります。気になる石を尾ビレや尻ビレの先端で触っては、周りの砂利を掘って窪みに落とし込んでいきます。
産卵床完成間近の堀り行動
最初は主に尾ビレを使って掘り下げていきますが、完成が近づくと尻ビレも使って上から押さえつけるような掘り方になります。水流を上から当て、石の間の細かい砂などを取り除いているようです。
産卵床が完成すると、いよいよ産卵となります。
メスが腰を窪みに押し付け、大きく口を開けます。すかさずオスが横に並び、同じく口を開けます。この「口を開ける」のがタイミングを合わせる合図になっているようです。
通常、卵は石の隙間にうまく収まるので、あまり目につきません。オスの精子は、白い濁りとなって目に付きますね。
無事産卵が終わると、メスが尾ビレを使って砂利を被せていきます。掘り下げるときと違って、少し優しく被せていく印象です。割と速いピッチで埋めていき、30分ほどでこんもりとした丘のようになります。
一連の作業はすべてメスの仕事で、オスは産卵の瞬間まで周りをうろつくのみ・・・。時折横で体をブルブルとふるわせているのは、メスへの求愛行動です。
というわけで、産卵がありましたので、
本日も「シメ」は、腰の痛い作業となりました・・・。
産卵行動の展示は11月30日までです。お見逃しなく!!
(11月は毎週水曜日を休館日とさせていただいております)
*展示している魚の背中についている小型の装置は、筋肉の動きを測定する記録装置です。産卵行動に際し、オスが求愛で体を震わせる行動などを調べています。
(T.N.)
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