2012年10月12日金曜日

センター争い・・・ その後

昨夜、まとまった降雨があり、朝から標津川は濁り&増水です。
川と繋がっている「魚道水槽」は、残念ながら濁ってしまっています。しかし、川の方では、この増水でスイッチが入ったのでしょう、上流へ遡りたい「やる気満々♪」のサケたちが、濁流にめげず右へ左へと群れ泳ぐ様をご覧いただくことができました。

ま、私たちスタッフは、その対応で川へ水路へと右往左往、対応に追われた1日だったのですが・・・
今夜も、強風・降雨の荒れ模様ですので、明日も走り回ることになるのでしょう・・・


さて、

先日お伝えした「大水槽


多少数は減りつつも、見事な魚体のシロザケたちが群れ泳ぐ姿をご覧いただけます。



そんな「大水槽」での出来事。




以前(9月9日)にお伝えした「ホッケのセンターポジション争い」のその後です。

単なる「お気に入りの場所」を巡る諍い(いさかい)だと思っていたのですが、どうやら繁殖期だったようで・・・。

繁殖期に入ったオスは、体色が白っぽくなり、鼻先と尾びれの先が黒くなります(なんとなくパンダっぽいw)。*「大水槽」では壁が明るい色のため、普段から白っぽいですが・・・
オスは岩肌などに縄張りを作り、他のオスや他種の魚を排除します。メスが様子を見に来ると、そばに寄って細かく体を震わせて、産卵を促します。

ということが、「大水槽」内で数日前から行われ、


5~6匹のオスが縄張りを主張し、その力関係によって水槽内の勢力図は日々変化し、移り気なメスはあちこちのオスの縄張りを覗いては「思わせぶり」に振る舞い・・・

本日、上記画像赤丸のオスの縄張りに卵塊を確認しましたw (たぶん)
展示面からは、非常に見えにくい岩の隙間に産み付けられた卵塊(と思われる)に、鰭を使って水を送る仕草や、他の魚を排除する行動が見られます。孵化までオスは必死に卵を守り世話をします。(青丸内のオスたちはフラれてしまった模様・・・)

学芸員によると、過去にもホッケの産卵は確認されているのですが、卵や稚魚を狙う魚種も多く同居しているため、稚魚を得る段階までは至っていないそうです。

過去のホッケの産卵行動の動画は、こちら ↓↓↓



のんびりと群れ泳ぐサケたちと対照的に、慌ただしく小競り合いを繰り返すホッケたち。
賑やかさと躍動感のある「大水槽」をお見逃しなく♪

(T.N.)

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